- 2026.10.18
立ち仕事で足が疲れる原因は?疲れを軽減する対策や仕事後のケアを解説
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長時間の立ち仕事を終えたときに感じる、足の重さやだるさ。毎日の仕事だから仕方がないと考えがちですが、立ち方や靴、仕事中の過ごし方などを見直すことで、足への負担を軽減できます。さらに、仕事後のケアを習慣にすることも大切です。
とはいえ、毎日のように足の疲れを感じていると、
「なぜ立っているだけでこんなに足が疲れる?」
「仕事中にできる対策や帰宅後のケアはある?」
と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
神戸大学医学部整形外科では、株式会社マリンコアと共同で、足底インソールが足アーチ構造や歩行時の下肢アライメントに与える影響について研究を進めています。
そこで今回は、こうした研究で着目している足元への負担という観点も踏まえながら、立ち仕事で足が疲れる原因や対策、帰宅後のケアを紹介します。
毎日の立ち仕事による足の負担を見直し、自分に合った対策を取り入れるために、ぜひ参考にしてください。目次
- 立ち仕事で足が疲れる主な原因
- 立ち仕事による足の疲れを軽減する対策
- 立ち仕事を終えた後に取り入れたいケア
- 立ち仕事による足の疲れで医療機関への受診を検討したい症状
- 立ち仕事による足の疲れに関するよくある質問
- 立ち仕事による足の疲れは日頃の対策で軽減しよう
立ち仕事で足が疲れる主な原因
立ち仕事で足が疲れる背景には、長時間立ち続けることで足に負担がかかりやすい状態になる点が挙げられます。足の疲れを軽減するには、まず疲れが生じる原因を把握することが大切です。
まずは、立ち仕事で足が疲れる主な原因を解説します。同じ姿勢を続けている
立ち仕事で同じ姿勢を長時間続けると、特定の筋肉に負担が集中し、足の疲れを感じやすくなります。立った状態を維持するには、姿勢を支えるために足やふくらはぎなどの筋肉を使い続けなければならないためです。
とくに、片脚に体重をかける、前かがみになるなどの姿勢が続くと、左右の足にかかる負担に偏りが生じます。特定の筋肉が緊張した状態が続きやすくなり、時間の経過とともに足のだるさや疲労につながります。血流が滞っている
立ち仕事で足の疲れを感じやすくなる原因のひとつが、下半身の血流が滞りやすくなることです。立った状態では重力の影響によって血液が下半身にたまりやすく、血液が心臓へ戻るには、重力に逆らって押し上げる必要があります。
そこで重要な役割を担うのが、ふくらはぎの筋肉です。歩くとふくらはぎの筋肉が収縮と弛緩を繰り返し、静脈の血液を心臓へ戻す「筋ポンプ作用」が働きます。
立ったまま動かない時間が長くなると筋ポンプ作用が十分に働きにくくなり、足に血液がたまりやすくなります。その結果、足のむくみや重さ、だるさなどを感じる場合があります。足裏に負担がかかり続けている
立ち仕事では体重を足で支え続けるため、足裏に負担が集中しやすくなります。座っているときとは異なり、立っている間は足裏が床に接した状態が続き、足裏の筋肉や組織に継続して負荷がかかるためです。
とくにタイルなどの硬い床では、床から受ける衝撃が吸収されにくく、足裏への負担が大きくなりやすい傾向があります。同じ場所に長時間立つ仕事では、歩き回る場合よりも足裏の特定の部分に圧力が集中するケースもあります。
また、足裏は立った姿勢を安定させる土台としての役割も担っています。足裏への負担が続いて疲労すると、足だけでなく膝や腰などにも負担がかかりやすくなります。靴が足に合っていない
立ち仕事で履いている靴が足に合っていないと、足の一部に負担が集中し、疲れや痛みにつながりやすくなります。
サイズが小さい靴や幅の狭い靴は足を圧迫し、反対に大きすぎる靴は靴の中で足が動きやすくなるため、余計な力がかかります。また、クッション性が低い靴では、床から伝わる衝撃を十分に吸収できず、足裏への負担が増える場合がある点にも注意が必要です。
さらに、ヒールの高い靴を長時間履いていると重心が前方へ移動し、足の前側に負荷が集中しやすくなります。つま先が細い靴も足指が圧迫され、本来の動きを妨げる要因になります。立ち仕事による足の疲れを軽減する対策

立ち仕事による足の疲れを軽減するには、仕事中に足へかかる負担をできるだけ抑えることが大切です。長時間の立ち仕事そのものを避けるのが難しい場合でも、姿勢や仕事中の過ごし方を見直すことで、足への負担を軽減できます。
次は、立ち仕事中に取り入れたい対策を詳しく紹介します。正しい立ち方を意識する
立ち仕事による足の負担を軽減するには、特定の部位に体重が偏らない立ち方を意識することが大切です。片脚に体重をかけたり、前かがみになったりすると、足や腰の一部に負担が集中しやすくなります。
立つときは左右の足に均等に体重をかけ、頭から骨盤までが自然に一直線になる姿勢を意識しましょう。足は肩幅程度に開き、膝を伸ばし切らず、軽くゆるめた状態を保ちます。お腹やお尻にも軽く力を入れると、骨盤が安定して上半身を支えやすくなります。
また、足裏全体で床を捉えるように立つこともポイントです。かかとやつま先など一部分だけに重心が偏ると、特定の筋肉に負担がかかり続けます。
作業中も自分の姿勢を定期的に確認し、左右均等に体重をかける立ち方を意識すると、足への負担を分散しやすくなります。休憩中に軽く体を動かす
立ち仕事で同じ姿勢が続く場合は、休憩時間を利用して軽く体を動かしましょう。立ったまま動かない時間が長くなると、ふくらはぎの筋肉を動かす機会が減り、足の血流が滞りやすくなります。
休憩中は、かかとの上げ下げや足首回しなど、足やふくらはぎを動かす運動を取り入れるのがおすすめです。かかと上げは、両足を肩幅程度に開いて立ち、かかとをゆっくり上げてから元の位置へ戻します。椅子に座ったままでも行えるため、手軽に取り入れやすい方法です。
また、ふくらはぎの筋肉を伸ばすストレッチも選択肢のひとつです。壁などに手をつき、片脚を後ろへ引いてかかとを床につけると、ふくらはぎからアキレス腱周辺を伸ばせます。
長時間座って休むだけではなく、無理のない範囲で足を動かす時間を設け、立ち仕事でこわばった筋肉をほぐしましょう。こまめに水分を補給する
立ち仕事中は、喉の渇きを感じる前からこまめに水分を補給することが大切です。仕事中は自分で感じている以上に汗をかく場合があり、体内の水分が少なくなると全身のコンディションにも影響します。
一度に多くの水分を摂るのではなく、休憩時間などを利用して少量ずつ補給することを意識しましょう。水や麦茶などを手の届く場所に用意しておくと、仕事の合間にも水分を摂りやすくなります。
とくに気温や湿度が高い環境や、動き回る機会が多い仕事では、発汗によって水分だけでなく塩分も失われます。大量に汗をかいた場合は、水分とあわせて塩分を適切に補給することも必要です。
足の疲れだけに注目するのではなく、立ち仕事を続けるための体調管理の一環として、勤務中の水分補給を習慣にしましょう。足に合った靴やインソールを使用する
立ち仕事による足の負担を軽減するには、足のサイズや形に合った靴を選び、必要に応じてインソールを活用する方法があります。長時間立ち続ける仕事では靴を履いている時間も長くなるため、足元の環境を整えることが重要です。
靴を選ぶ際は、足に適したサイズや幅であることに加え、クッション性や安定性なども確認しましょう。足を強く締め付ける靴や、靴の中で足が動くほど大きな靴は、足の一部に負担が集中する原因になります。
また、靴だけでは足裏への負担が気になる場合は、インソールを取り入れるのもおすすめです。インソールには足裏を支えたり、足にかかる圧力を分散したりする役割があり、形状や硬さなどによって特徴が異なります。
自分の足の形や仕事内容に適した靴を基本とし、必要に応じてインソールも活用して、長時間の立ち仕事による足への負担を抑えましょう。立ち仕事を終えた後に取り入れたいケア

立ち仕事による足の疲れを翌日に残さないためには、仕事中の対策だけでなく、帰宅後のケアも大切です。
ここでは、自宅で取り入れやすい3つのケアを紹介します。入浴で体を温める
立ち仕事を終えた後は、シャワーだけで済ませず、湯船に浸かって体を温めるのも足のケアに役立ちます。お湯に浸かると温熱作用によって血管が広がり、全身の血流が促されるためです。
38~40℃程度のお湯に10~15分を目安に浸かると、体を温めながら足やふくらはぎの筋肉の緊張をほぐしやすくなります。
ただし、熱すぎるお湯や長時間の入浴は、体への負担や脱水につながる可能性があります。入浴中は汗によって水分が失われるため、入浴の前後には水分を補給することも大切です。
その日の足の疲れをケアするためにも、無理のない温度と時間で湯船に浸かり、体を温める習慣を取り入れましょう。足やふくらはぎをストレッチする
立ち仕事を終えた後は、足やふくらはぎをストレッチして、長時間の立位で緊張した筋肉をほぐしましょう。
ケアする場所としては、足裏や足首、ふくらはぎ、太もものつけ根などが挙げられます。ストレッチに加えて、手でやさしくさすったり、気になる部分を押したり、手のひらで適度に圧力をかけたりする方法もおすすめです。
ストレッチやセルフケアを行う際は、心地よいと感じる範囲で行うことが大切です。痛みや違和感がある場合は無理に続けず、その日の足の状態に合わせて取り入れましょう。足を高くして休む
立ち仕事を終えた後に足のむくみや重だるさを感じる場合は、横になって足を高くして休む方法がおすすめです。足を心臓より高い位置に上げると、重力を利用して下半身にたまった血液を心臓へ戻しやすくなり、むくみの軽減につながります。
自宅では、横になった状態でクッションや枕をふくらはぎの下に置くと、足を高い位置で支えられます。足首だけを持ち上げるのではなく、ふくらはぎを含めて支えると無理のない姿勢を保ちやすくなります。
仕事を終えた後は足を休ませる時間をつくり、むくみやだるさが気になるときに取り入れてみましょう。立ち仕事による足の疲れで医療機関への受診を検討したい症状
立ち仕事の後に生じる足の疲れは、休息やセルフケアによって軽くなる場合があります。一方で、足の疲れが長く続いたり、ほかの症状が現れたりする場合は注意が必要です。
片脚だけに強いむくみや痛みが出る、しびれが続く、皮膚の色が変化するなどの症状がある場合は、医療機関への受診を検討しましょう。足のだるさやむくみは、下肢静脈瘤や深部静脈血栓症などの血管の病気によって生じる場合があります。
また、腰椎椎間板ヘルニアなど神経に関係する病気でも、足の痛みやしびれ、だるさが現れるケースがあります。足の疲れが休んでも改善しない場合や、繰り返し症状が現れる場合も、立ち仕事による疲労だけと判断せず、医療機関へ相談することが大切です。立ち仕事による足の疲れに関するよくある質問
ここでは、立ち仕事による足の疲れに関するよくある質問に回答します。
立ち仕事の足の疲れを軽減するグッズはありますか?
立ち仕事による足の負担を軽減するグッズには、インソールや着圧ソックス、疲労軽減マットなどがあります。仕事内容や足の状態に合わせて取り入れることが大切です。
なかでもインソールは、靴の中に入れることで足裏を支え、足にかかる圧力を分散する役割があります。クッション性を高めるタイプや土踏まずを支えるタイプなどがあるため、足の形や靴との相性を確認して選びましょう。
また、足のむくみが気になる場合は、適度な圧力を加える着圧ソックスも選択肢になります。同じ場所に立ち続ける職場では、床から伝わる負担を和らげる疲労軽減マットを使用する方法もあります。足が疲れたときは湿布をどこに貼ればよいですか?
足の疲れとともに痛みを感じる場合は、基本的に痛みや張りなどを感じる部分を中心に湿布を貼ります。立ち仕事では、ふくらはぎや足裏、足首周辺などに負担がかかりやすいため、自分がどこに痛みを感じているかを確認しましょう。
ただし、製品によって使用できる部位や使用回数、対象年齢などが異なるため、使用前に添付文書を確認してください。
また、湿疹やかぶれ、傷口などがある場所には使用できない製品があります。使用後に発疹やかゆみなどの皮膚症状が現れた場合は使用を中止し、必要に応じて医師や薬剤師に相談しましょう。
湿布を使用しても痛みが改善しない場合や、強い痛みが続く場合は、立ち仕事による疲労だけと判断せず、医療機関を受診することが大切です。立ち仕事による足の疲れは日頃の対策で軽減しよう

立ち仕事による足の疲れには、同じ姿勢を続けることや血流の滞り、足裏への負担、足に合っていない靴など、さまざまな原因が関係しています。
足の疲れを軽減するには、正しい立ち方を意識し、仕事中と仕事後の両方で対策を取り入れることが大切です。休憩中に軽く体を動かすほか、足に合った靴やインソールなどを活用して足元への負担を抑えましょう。
仕事を終えた後は、足を高くして休んだり、入浴で体を温めたり、ストレッチを行ったりする方法もあります。毎日の仕事で足に負担がかかりやすい方は、その日の疲れをできるだけ翌日に残さないよう、自分に合ったケアを継続してみてください。
なお、足の疲れや痛みが長く続く場合や、片脚だけに強いむくみやしびれなどが現れた場合は、医療機関への受診も検討しましょう。
