チームドクターの紹介 チームドクターの紹介

チームドクターの紹介

    • 2022ヴィッセル神戸 メディカルサポート

      ヴィッセル神戸 チームドクター
      福井 友章
    • 神戸大学整形外科では、1995年のチーム創設以来、ヴィッセル神戸のメディカルサポートを行っております。チームドクターの活動としては、クラブハウスでの練習前後の選手のチェックと、公式戦やキャンプへの帯同を行っています。また、全選手のシーズン前および新入団時のメディカルチェックを神戸大学医学部附属病院にて行っております。負傷者に対しては病院での診察・検査、治療を行っていますが、病院だけでなく、リハビリテーションの経過をクラブハウスやピッチで直接確認できることは非常に有意義であると感じています。
      チームは、2021年シーズンに目標であるリーグ戦3位以内、Asia Champions League (ACL) 出場権獲得を果たし、大きな期待をもって2022年シーズンを迎えましたが、結果から言えば大変厳しいシーズンとなりました。リーグ開幕から11戦未勝利が続き、前半戦が終わった時点では17位のチームに勝ち点差5をつけられた断トツの最下位に沈んでいました。シーズン序盤から大腿直筋近位腱断裂、前十字靱帯損傷といった重度のものを含め、怪我による離脱が多く出たこともチームの不調に大きく影響したと感じています。苦しい状況の中でしたが、我々も選手・スタッフと密にコミュニケーションをとりながら病院での診療のみならず、練習内容や出場時間の調整等も続けてまいりました。シーズン終盤に入ってからはチームの一体感が増すとともに5連勝するなど調子を上げ、一時は絶望的と思われたJ1残留を果たしました。後半戦のみでは3位の成績となっており、2023年シーズンの好成績につながることを願っています。我々も少しでもチームに貢献できるよう、精一杯のサポートを続けていく所存です。
      Jリーグを取り巻く環境も徐々にコロナ前に戻りつつあり、スタジアムにもサポーターの声援が戻ってきます。チームドクターとしてあの熱狂の中に身を置けることは非常に幸せなことだと感じます。チームドクターを志望する熱い先生方が神戸大学整形外科に入局し、仲間になってくれることをお待ちしています!

      リーグ最終戦後の選手、スタッフ、サポーターの集合写真
    • INAC神戸レオネッサ チームドクター活動報告

      INAC神戸レオネッサ チームドクター
      重本 理花
    • INAC神戸レオネッサは日本代表選手を含めたトップレベルの選手が多く所属する名門チームで、2021年より新しく発足した女子サッカープロリーグのWEリーグ所属となりました。
      2021-22シーズンは圧倒的な成績でWEリーグ初代王者に輝きました。
      メディカルサポート体制としては、全試合にチームドクターが担当制で帯同し、試合中に発生・増悪した外傷・障害の診察・対応をしております。また試合外でも初期対応やフォローアップから手術加療まで大学病院内外で協力しながら選手の治療にあたっております。女子サッカー選手に特徴的な外傷や障害、疾病もあり、性別や競技特性も考慮したサポート・治療を心がけています。
      勝利を目指して戦う選手・チームのサポートは普段の臨床現場だけでは味わうことのできない責任や達成感を感じられる貴重な経験です。
      少しでも女子サッカーのチームドクターに興味を持っていただければ幸いです。
      一緒に女子サッカーを盛り上げていきましょう!

    • オリックス・バファローズ チームドクター活動報告

      オリックス・バファローズ チームドクター
      美舩 泰
    • オリックス・バファローズは2021年シーズンには25年ぶりのリーグ優勝を達成したものの、日本一には一歩届かず非常に悔しい思いをしたことから、リーグ連覇および悲願の日本一を目標に掲げ2022年シーズンは開幕しました。
      12年ぶりにチームの開幕戦勝利を飾りましたが、その後の連敗も響いてチームの成績は開幕から低迷して前半戦で順位は5位に沈んでいました。しかし、後半戦に追い上げを見せ、ペナントレース終盤は3チームがゲーム差なしで並ぶなど熾烈な優勝争いの中、リーグ最終日に大逆転でパ・リーグ2連覇を達成するという非常にドラマティックな2022年のペナントレースでした。クライマックスシリーズを勝ち抜いて2年連続の進出となった日本シリーズは、奇しくも昨年と同じヤクルトとの対戦となり、オリックスにとっては前年度に神戸の地で胴上げを許した雪辱を見事に果たして、26年ぶりの悲願の日本一を達成しました。
      日本一の原動力となった投手陣の中にも痛みを抱えながら日本シリーズを戦い抜いた選手もいますが、故障を抱える選手たちが試合で最高のパフォーマンスを発揮できるように、私たちチームドクターは選手やチームを支えていきながら、関わった選手の活躍やチームの勝利を共に喜び合えることがチームドクターとしてのモチベーションでもあります。
      2022年のオリックス・バファローズはパ・リーグ連覇及び26年ぶりの日本一という最高の結果を残し、チームドクターとしても日本一のチームを支えるというやりがいと重責を感じる一年となりました。
      来シーズンもチームドクター一同、日本一のチームを全力でサポートしていきますが、若い先生方のお力も是非お待ちしています。