研究成果

2022年

2022.11

辻本泰貴先生の論文が「Endocrine Journal」誌に掲載されました。

副腎腫瘍を認めた際には褐色細胞腫の除外は重要です。COVID-19だけではなく、β遮断薬、デキサメタゾンが高血圧クリーゼの誘因となったと考えられる症例報告です。

Endocrine Journal., doi:10.1507/endocrj.EJ22-0446

坂東弘教先生の論文が「The American Journal of Medicine」に掲載されました。

高コルチゾール血症の鑑別としてコルチゾール結合グロブリン(CBG)上昇がエストロゲン製剤によって見られた教育的症例の報告です。

The American Journal of Medicine.,November 06, 2022.doi:10.1016/j.amjmed.2022.10.009

2022.10

廣田勇士先生の論文が「Diabetes Obesity and Metabolism」誌に掲載されました。

鉄剤内服中のSAP療法1型糖尿病患者において、赤血球寿命で調整したHbA1cレベルはCGMの血糖血糖レベルとよく相関することを明らかとした。

Diabetes Obesity and Metabolism, 07 September 2022

坂東弘教先生の総説が「Frontiers in Endocrinology」に掲載されました。

近年次世代シークエンス技術を用いて明らかになった、先天性下垂体機能低下症の原因遺伝子・変異に関する総説です。

Front. Endocrinol., 27 September 2022

2022.09

坂東弘教先生の論文が「Endocrine Journal」に掲載されました。

副腎不全患者においてワクチン接種時の副反応に対してステロイドカバーの有無・量などについて調査を行いました。ステロイドカバーを要した症例の特徴や、適切にステロイドカバーを行うことで副腎クリーゼは起こらないことを示しました。

Endocr J. 2022 Sep 15, doi: 10.1507/endocrj.EJ22-0390

2022.08

山本雅昭先生の総説が「Cancers」に掲載されました。

この総説では巨人症・先端巨大症を引き起こす様々なゲノムの異常に加え、最近明らかになってきたエピゲノム異常に関連した発症機序も含めて網羅的に解説しています。

Cancers 2022, 14(16), 3861;

2022.07

芳村魁先生の論文が「Endocrine Journal」に掲載されました。

加古川医療センターと共同の報告で、COVID19感染後にGH・ACTH分泌不全症および原発性性腺機能低下症を生じた症例を報告しました。発症後15ヶ月間のフォローアップを行い、ホルモン分泌障害の回復過程を初めて報告したものとなります。

Endocr J. 2022 Jul 14. doi: 10.1507/endocrj.EJ22-0108.

下記メディアに紹介・掲載されました。
2022.06

森山記念病院との共同研究が「Frontiers in Oncology」に掲載されました。

難治性GH産生腫瘍に対してCAPTEM療法が著効した世界で初めての報告で、当科 志智大城先生のスフェロイド培養系による薬剤効果判定が本治療選択に寄与した森山記念病院との共同研究報告です。

Front. Oncol., 26 May 2022

稲葉惟子先生の論文が「Scientific Reports」に掲載されました。

本研究で軽度のカテコラミン上昇、MIBGシンチグラフィー両側集積を認める症例には副腎髄質過形成が存在し、皮質腺腫が併発する事を自験例と当院の網羅的検討により明らかにしました。

Scientific Reports.Published: 03 June 2022

2022.05

医学部学生の水越淳君の総説が「Best Practice & Research Clinical Endocrinology & Metabolism」に掲載されました。

CTLA-4抗体とPD-1/PD-L1抗体の免疫副作用として生じる下垂体炎を、その機序の違いに焦点を当て、病態、臨床的特徴、マネージメントの実際について、少し違った角度からまとめています。

Best Practice & Research Clinical Endocrinology & Metabolism. Volume 36, Issue 3, May 2022, 101668

2022.04

鈴木正暉・浦井伸先生の論文が「Journal of Diabetes Investigation」に掲載されました。

1型糖尿病の骨密度低下は3つの病型間(緩徐進行、急性、劇症)で異なることを初めて明らかにしました。さらに骨密度の低下は内因性インスリン分泌能の低下後に生じることを示しました。

J Diabetes Investig. 2022 Apr 25. doi: 10.1111/jdi.13817.

2022.03

志智大城先生の論文が「Pituitary」に掲載されました。

Cushing病の診断にDDAVP試験があります。これはDDAVP投与によりACTHが上昇するという、本腫瘍に特異的な反応を用いたものですが、なぜこの反応が起こるのかは明らかでありませんでした。本研究ではCushing病の半数以上を占めるUSP8変異でAVPR1B受容体発現が上昇している事とそのメカニズムの一端を明らかにしました。

Pituitary. 2022 Apr 22. doi: 10.1007/s11102-022-01220-4.

平田悠先生の論文が「Journal of Clinical Investigation」に掲載されました。

本研究では、生きた動物の筋細胞内カルシウム濃度の変化を観察する方法を新たに開発し、筋肉を動かさないと筋細胞内のカルシウム濃度が低くなり、これが筋肉を減らす引き金になることを明らかにしました。また、この際に、Piezo1、KLF15、IL-6という3つのタンパクが順番に働くことによって、筋肉量が減ることを突き止めました。

J Clin Invest. doi.org/10.1172/JCI154611. Published March 15, 2022

神戸大学研究ニュースで紹介されました!

次のメディアでも紹介されています。

2022.02

小川渉先生が参画された論文が「Lancet Diabetes Endocrinology」に掲載されました。

他の人種と比べて肥満の程度や病態が異なることが知られている東アジア人種に対して、週1回型セマグルチド2.4mgが臨床的に意味のある体重減少と内臓脂肪の減少をもたらすことを示しました。

Lancet Diabetes Endocrinology, February 04, 2022

山本直希・浦井伸先生の論文が「Frontier in Endocrinology」に掲載されました。

近年、治療の進歩などにより先端巨大症において高齢患者が増加しており、治療後のQoL維持・向上の実現はこれまで以上に関心が高まっています。しかし、高齢患者のQoL低下に影響している因子はこれまで明らかでありませんでした。本研究では、高齢先端巨大症患者のQoL低下には、若年者や中高年の患者とは異なり、関節症状やBMI高値が寄与していることを新たに見出しました。

Front. Endocrinol., 03 February 2022