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教授挨拶

ご挨拶

小松 昇平 教授

教授 小松 昇平神戸大学医学部附属病院 肝胆膵外科
神戸大学大学院医学系研究科外科学講座
肝胆膵外科分野

このたび2026年6月1日付けで、神戸大学大学院医学系研究科 外科学講座 肝胆膵外科学分野の教授を拝命いたしました小松昇平です。

神戸大学の肝胆膵外科は、旧第一外科の流れをくみ、2007年4月の外科学講座再編により誕生しました。初代・藤田登教授、第二代・光野孝雄教授、第三代・齋藤洋一教授、第四代・黒田嘉和教授、第五代(肝胆膵外科初代)・具英成教授、第六代・福本巧教授(肝胆膵外科第二代)へと受け継がれてきた歴史と伝統を継承し、このたび私は、初代から数えて第七代、肝胆膵外科としては第三代の教授を務めさせていただくこととなりました。その重責に、身の引き締まる思いでおります。

私は兵庫県に生まれ、神戸大学で学び、神戸大学第一外科に入局して以来、一貫してこの地の外科医療に携わってまいりました。関連施設での研鑽を経て、2013年から2015年にはフランス・パリのソルボンヌ大学へ留学し、高難度肝胆膵外科手術、腹腔鏡下肝切除、肝移植医療に加えハイボリュームセンターにおける外科教育やチーム医療を学びました。
帰国後は、神戸大学肝胆膵外科および国際がん医療・研究センター(ICCRC)を中心に、低侵襲手術、移植医療、薬物療法や粒子線治療を含めた集学的治療、新規治療開発に取り組んでまいりました。

神戸大学肝胆膵外科について

肝胆膵外科領域は、高難度手術のみならず、進行癌や移植医療など、極めて厳しい病態と向き合う分野です。一方で近年、薬物療法、粒子線治療、AI・ロボット技術の進歩により、これまで治療困難とされてきた患者さんにも新たな可能性が生まれつつあります。外科単独の時代から、外科を主軸に多様な治療を組み合わせる「集学的治療の時代」へと、大きな転換期を迎えていると感じています。

当教室では、「絶対に諦めない肝胆膵外科」を標榜し、多領域が密接に連携した集学的治療を推進しています。たとえ“切除不能”と診断された患者さんに対しても、最後の砦として可能性を模索し続ける――その気概を持って、真正面から向き合う医療を実践したいと考えています。

また、私のモットーは、「人が集まる組織をつくること」です。一人では成し遂げられない課題も、多くの英知と情熱が集まることで、新たな道を切り拓くことができると信じています。人が集い、互いに高め合い、次世代を担う若手外科医が国内外へ羽ばたいていける環境を築くことも、大学外科の重要な使命です。診療・研究・教育のすべてにおいて挑戦できる土壌を整え、志ある若手外科医の育成に全力で取り組んでまいります。さらに、「Bench to Bedside」の精神のもと、診療から研究へ、研究から診療へとつながる研究開発を積極的に推進し、社会実装へと結びつけていきたいと考えています。時代の変化に応じた革新に挑戦し、次の時代の肝胆膵外科医療を切り拓いてまいります。

大学外科には、高度医療や研究のみならず、地域医療を支える使命があります。私は兵庫県で育ち、この地域の医療に育てていただきました。その責任と感謝を胸に、神戸大学単独ではなく、兵庫県全体の外科医療を守り抜く視点を大切にしたいと考えています。関連施設、行政、地域医療機関と密接に連携しながら、若手外科医の育成、働き方改革、地域医療支援を進め、持続可能な外科医療体制の構築に尽力してまいります。

肝胆膵外科領域は、今なお厳しい疾患と向き合う分野です。しかし同時に、最も大きな進歩の可能性を秘めた領域でもあります。私たちはこれからも「限界への挑戦」を続け、患者さんに希望を届けられる外科医療・研究を追求してまいります。
今後とも、皆様のご指導、ご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

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