妊娠中のサイトメガロウイルス感染を防ぐには

 多くの産科施設では、サイトメガロウイルスに対する免疫(抗体,IgG)が有るか無いかを妊婦健診では検査していません。
 サイトメガロウイルスに対する免疫がない妊婦さんや、免疫が有るか無いかが分からない妊婦さんは、妊娠中にこのウイルスに感染しないように心がけましょう。妊娠早期に感染する方が後期に感染するより、児に症状が出やすいとされています。サイトメガロウイルスは、子供の唾液や尿にいることがあります。子供の唾液や尿との接触による感染を避けるには、以下の予防方法を心がけましょう。

以下の行為の後には、頻回に石けんと水で15〜20秒間は手洗いをしましょう。

 おむつ交換
 子どもへの食事
 子どものハナやヨダレを拭く
 子どものおもちゃを触る

子どもと食べ物、飲み物、食器を共有しない。

おしゃぶりを口にしない。

歯ブラシを共有しない。

子どもとキスをするときは、唾液接触を避ける。

玩具、カウンターや唾液・尿と触れそうな場所を清潔に保つ。


担当
神戸大学大学院医学研究科 産科婦人科分野 山田秀人
 
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