座談会Conversation

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Member

野上 宗伸
野上 宗伸
卒業大学
神戸大学(平成11年卒)
所属グループ
核医学
岡田 卓也
岡田 卓也
卒業大学
神戸大学(平成15年卒)
所属グループ
IVR
岸田 雄治
岸田 雄治
卒業大学
神戸大学(平成21年卒)
所属グループ
胸部
佐々木 康二
佐々木 康二
卒業大学
三重大学(平成20年卒)
所属グループ
IVR
田中 千賀
田中 千賀
卒業大学
滋賀医科大学(平成28年卒)
所属グループ
専攻医
山本 雄也
山本 雄也
卒業大学
藤田保健衛生大学(平成28年卒)
所属グループ
専攻医

Theme.01神戸大学の放射線診断・IVR科を
選んだ理由について

岡田
ぼくは初期研修中、内科か放射線科か悩んだのですが、疾患を治す上で正しい診断力をつけることはすごく大事だなと思ったんですよね。且つかなりスペシャリティの高い科ですが、扱う疾患はすごく広いので全身くまなく見ることができるということに楽しみを覚えて放射線科を選びました。神戸大学を選んだ理由としては、出身が神戸だったのと、ウェルカムな感じがあったので。
岸田
他の大学のイメージよりはフランクというか、馴染みやすいところはありますよね。
山本
私も地元だったというのがあります。大学は名古屋だったので、関西方面で探していて、ここに落ち着きました。
野上
でも「地元」というのは大きいよね。
田中
そうですね。私も滋賀の大学でとても良いところでしたが、神戸大学を選んだのはやっぱり地元だったというのが理由のひとつでもあります。
佐々木
ぼくは2年間の初期研修後、救急に行ったのですが、現場で画像診断を経験し「画像診断の知識無くして診断はつけられない」と実感し、画像を正しく読めるようになりたいと思ったのが理由です。
IVRを選んだのは、当時IVRを専門にしている先生と出会ったのがきっかけです。先生には救急の時代に色々と助けていただいたこともあり憧れの存在でもありました。初期研修の頃はIVR専門の先生はいなかったので、その先生との出会いで初めてこの職業を知り、興味を持ちました。
野上
うーん、ぼくはもともと神戸大出身だったし、当時は初期研修を通して色々な病院を見れるという制度がなかったので、他の大学に入るということはあまり考えていなかったですね。今は制度も整っているし選択できる幅は広いと思います。

Theme.02神戸大学の放射線診断・IVR科の
魅力について

山本
「全部を見つつも、サブスペシャルを持って」っていうのはイメージ通りでしたね。得意・不得意なくすべてをこなすけれども、突き抜けた専門領域を持っているというのは市中病院ではできないなというイメージです。
多くの科を1〜2人で受け持たなければならないというのが市中の小規模な病院の放射線科のイメージですけれども、肺や核医学などそれぞれのスペシャルをやっている先生を見ていると、やはり大学こそだなと思いますね。はじめは大学病院への選択を迷ってもいましたが、大学でないと経験できないことが多くあることに気づき、今では入って良かったなと思います。
野上
大規模な病院や大学の放射線科と、市中の放射線科とではだいぶ違いますもんね。
山本
そうですね。放射線科は他の科の先生から依頼されて画像を診断するのですが、市中病院だとある程度の面識はある先生同士でのやり取りなのでコネクションは取りやすいですよね。大学は人数が多く入れ替わりも激しいので、慣れた関係は作りにくく感じることもあります。ですがメリットもあって、人がいっぱいいる分、幅広く色んなことを学べます。
野上
他の診療科と密接に関わることが多いのも魅力のひとつと言えるよね。
岸田
そうですね。1つだけ、2つだけではなく、すべての科と密接に関係をつくっていかなければならない職種なので。
野上
それも人数が多いメリットだよね。人数が少ないとなかなかやりくりが難しいから。
田中
勉強会とか結構関西でやってたりするんですけど、参加を希望した時に都合が付けば行かせてもらえる雰囲気があって、そういうところは好きです。
佐々木
関連病院も含めて考えると、グループとしては日本トップクラスの規模なので、それもすごく良い点だと思います。
野上
あとは、入ってから選べるところかな。放射線科は「診断・IVR・放射線治療」の3本柱ですが、入ってみてから自分が向いているところを決められる。これってなかなか他の科にはないかもしれない。
岡田
放射線科は極端な話、途中で内科にいく人も時折いるし、逆に佐々木先生のように他の科から来る人もいるかな。神戸大学はその辺わりと自由な風土で、出ていくのを咎められたりすることもそんなになく、入ってくる人にたいしてもウェルカムだよね。
というのも、放射線科の特性上どの科に行っても画像診断は絶対に使うし、逆に他の科の知識も有効に使えるし。ベーシックな知識を身につけられるので、入ってからも割と自由な選択肢が得られますよね。
野上
実際、画像診断を研修したいからって人は多いよね。医者の知識のベースとして必要になるから、やっていて損はない職種ではあるよね。
放射線科に入る人は、画像診断を生業にする人もいれば、目標があってその下地として学びたいって人と2通りいますね。中には下地としての知識を身につけるために学び始めたら、画像診断の世界の面白さにハマってしまって放射線科医になったって人も結構いると思う。

Theme.03出身大学による差について

野上
出身大学による差をあまり意識したことはないですね。
岡田
そうだね。ぼくは神戸大学出身だから分からないだけかもしれないけど。
佐々木
僕みたいなアウトローも大学院に誘って頂き、勉強させてもらっているので感謝しています。
野上
少なくとも放射線科に関しては、普段仕事の中で出身大学は全く気にしたことはないですね。
岸田
「そういえばどこだっけ?」ってぐらい、気にしてないですよね。神戸大学出身のメリットを感じたこともあまりないです。他科に知り合いが多いくらいで。あとは近くの美味しいご飯屋さんに詳しいとか(笑)
田中
たしかに、けっこう馴染みやすいほうだと思います。

Theme.04教室の雰囲気について

野上
まあ、もちろんある程度の緊張感はあると思います。
岡田
特にカテーテル治療に関しては放射線科の中では外科的な雰囲気のセクションなので、そういった話をしている時は多少緊張感はありますね。
岸田
でもカンファレンスとかはそんなに厳しくないかもしれないですね。どっちかっていうと和気藹々で明るい雰囲気ですよね。どう?専攻医でもカンファで発言できてる?
田中
はい、好きなこと発言してます(笑)
岸田
ちょっと間違ったこと言った瞬間にすごい檄が飛んでくるカンファレンスもありますからね。
野上
でもそれは特に過ごしやすい環境をつくってるわけでもなく、この放射線科の伝統だと思う。あえて崩す必要もないですし。

Theme.05将来の目標について

野上
大学病院はそうですけど、性格も含め色んな人がいるところだと思うので、みんなが共存できるような雰囲気をつくるのが非常に大事だと思う。そんな環境をつくっていける仕事ができるようになりたい思います。若い人が気軽に入れるような環境は大事なので、雰囲気重視でいこうかと。
佐々木
ぼくは来月に放射専門医試験があるので、とりあえずそれに受かることが目標ですね。
岸田
近いな!(笑)まあ、勉強しないと落ちますからね。一歩ずつ、一歩ずつな。
山本
ドクター相手の仕事なので、他の先生に信頼される医師像というのがやっぱり目指すところですよね。患者さんと離れてしまうところもあるんですけれども。
野上
たしかに。特に画像診断の分野では昔から「Doctor of doctor」って言われていますからね。
岡田
1人欠けても回る科もあるんですけど、そうではなく画像診断やカテーテル治療といった代わりがむずかしい分野で、ぼく1人がいることで病院全体の質を上げられるような、そんな医師になれたらというのが将来的な理想像です。
岸田
そうですね。他の科の方の診療をサポートしつつ、底上げしていけるような医師像っていうのはすごく共感できるところはあります。それは放射線科の醍醐味のひとつでもあると思うので。あとは、やっぱり楽しくやりたいですね。
田中
私は入って間もないですが、もっといっぱい分野を増やして読影力をつけたいなと思います。
岸田
お、一緒にカンファに行こうか!
田中
はい(笑)

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