先進医用画像診断学部門Division of Advanced Diagnostic Medical Imaging

タイトル部分の画像は、当講座で作成した「画像を変換する人工知能」を使用したモノです。
写真からモネの絵画に変換したり、CTの画像からMRIの画像に変換したりしています。

ごあいさつMessage

当講座は令和元年に神戸大学とGEヘルスケア・ジャパン株式会社との共同研究講座として設立されました。

当講座の目標としては新規の診断法や撮影技術などの先端的研究およびイノベーション創出のための人材育成を掲げています。

放射線診断機器はまだまだ日進月歩の勢いで進歩しており、それを取り扱う放射線科医師や技師の育成は、今後の医療の発展に必要な課題です。当講座では医師のみならず技師の大学院生も受け入れて、学位の指導を行っていきます。また放射線科の講座のみならず、他の診療科の先生方とも積極的なコラボレーションを行っております。今後は、兵庫県下の病院や国内の協力大学・ナショナルセンターとも協力し、さらに研究を発展させていく予定です。

当講座の活動方針にご理解をいただき、みなさまにご協力頂けますと幸いです。また当講座の研究内容にご興味を持っていただいた方は、どうぞ、お気軽にご連絡いただきますようお願い申し上げます。

令和3年2月
神戸大学大学院医学研究科内科系講座放射線医学分野
先進医用画像診断学部門
特命准教授 河野 淳

E-mail:edison71*med.kobe-u.ac.jp [*を@にかえて送信ください]

活動内容Activities

CT、MRI、核医学検査における新規技術開発

CT部門

※GE社提供

CT部門

当院にはGE社の最上位機種Revolution CTが導入されております。高分解能・高速撮影・広いカバレージと3つの異なる要求を同時に満たした撮影装置です。
またディープラーニング(人工知能)を用いて開発された次世代画像再構成法 TrueFidelity™ Imagingを搭載しており、この技術を利用した高画質・低被曝な画像の研究と臨床応用を行っております。

TrueFidelity imaging (TFI)によるノイズ低減効果についての研究

TrueFidelity imaging (TFI)によるノイズ低減効果についての研究

人工知能の医療への応用についての研究

当講座では現在、人工知能(AI; artificial intelligence)の開発研究を熱心に行っております。
ここでは、その研究実績の一部を紹介します。

耳下腺腫瘍のMRI画像から良悪性を鑑別するAI

IVR実施時にカテーテルの位置を自動認識するAI

悪性中皮腫のPET画像から良悪性を鑑別するAI

当直表を自動作成するAI
(各人が当直可能な日を選択するとAIが調節)

当講座の取り組みInitiatives

当講座では、医学生や研修生にAIについてのレクチャーを行っております。

令和3年度 取り組み内容

令和3年度は、医学研究(以前の基礎配属実習)において、医学生の希望者に対して、放射線画像を用いたAI開発の実地研修を行いました。

研究テーマ
慢性血栓塞栓性肺高血圧症患者における低侵襲・高精度な肺動脈平均圧の予測モデル作成
実習内容
  • 慢性血栓塞栓性肺高血圧症(CTEPH)の基礎(疫学など)
  • CTEPHの検査(エコー、レントゲン、カテーテル検査など)
  • AIの基礎、作成
  • 研究倫理について
  • 統計について(ROC解析など)
  • 学内発表、学会発表(第41回医療情報学連合大会@名古屋)
その他取り組み
他大学の医学生・他施設の研修医などで、AIに興味を持っている人へのweb相談や見学受け入れ
令和2年度 取組内容

令和2年度は、医学研究(以前の基礎配属実習)において、医学生の希望者に対して、放射線画像を用いたAI開発の実地研修を行いました。

研究テーマ
前立腺のMRIから癌を自動診断するAIの開発
実習内容
  • 前立腺癌の基礎(疫学など)
  • 前立腺癌のMRI(PI-RADS version2.1など)
  • AIの基礎
  • AIの作成
  • 研究倫理について
  • 統計について(ROC解析など)
その他取り組み
他大学の医学生・他施設の研修医などで、AIに興味を持っている人へのweb相談や見学受け入れ
令和2年度 取組内容