転科を検討中の先生へConsideration

転科を検討中の先生へ

放射線科は間口が広い
これまでの経験を生かすことができる

浦瀬 靖代
平成21年度 自治医科大学卒業

転科を決意するまでのいきさつ

私は、診断を専門に修練している放射線科医です。卒後しばらく県養成医として一般内科で勤務しておりましたが、内科医として勤務する中で診療における画像診断の果たす役割の大きさや、色々な診療科の疾患に横断的に関われることに魅力を感じ、放射線科を専攻させていただくこととなりました。

転科をしてから現在まで

大学病院や兵庫県立淡路医療センターで研修させていただき、その後県養成医として公立八鹿病院に一般内科医として赴任しましたが、ここでも上司の先生のご厚意で内科診療を行いながら放射線科の勉強をさせていただくことができました。
放射線科に入局してから数年は、診断、IVR、放射線治療を学ばせていただき、今は診断を主に学ばせていただいています。

放射線科の魅力とは?

doctor’s doctorという言葉がありますが、実際の日常診療において画像診断の果たす役割は大きいです。
私自身、内科医として患者さんの診療にあたる中で、画像診断の適応とその限界を考えて適切なモダリティを選択することの大切さ、疾患の診断とその治療方針の決定において非常に重要な役割を担うことを再認識し、放射線科は診断の要であると実感しました。また、同じ病院で勤務する他科の先生方から「ここの所見をどう思う?内視鏡やエコーではこうなんだけど」「この前レポートに書いてくれてた所見だけど、病理はこうだったよ」というような、フィードバックを頂けて自分のスキルアップに繋がったり、「レポートありがとう、助かったよ」と言っていただけることが、すごく嬉しくて、もっとがんばろうという気持ちになりました。他科の先生方とお話ができる機会が多いですし、疾患の幅が広いので日々新しい疾患や所見に出会うことができ、飽きがこないのも魅力の一つだと思います。
また、私は一児の母でもありますが、今は育児時短制度を利用し大学病院で勤務させていただいています。それぞれの領域のエキスパートの先生方のもとでご指導いただき、大学病院ならでは恵まれた環境で学ばせていただいています。短時間勤務であっても、フルタイムで勤務していた時と同様に充実した専門医プログラムを送っています。同じく子育てをされている先輩女性医師も多くいらっしゃいます。働き方の多様性を認めていただけ、かつ時間に制約がある状態でも学びの質を損なうことのない環境は、女性にとってとても魅力的だと思います。

学生の時にはどちらかというと、難しくて苦手な診療科でしたが、医師として働き始めてからはどんどんその魅力にはまっていきました。
ご興味を持たれている先生方にとって、少しでもご参考になれば幸いです。

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