R3年度 新規メンバーの紹介

久保 亮治

内科系講座皮膚科学分野 教授

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令和3年8月より内科系講座 皮膚科学分野 教授を拝命しました久保亮治(あきはる)と申します。大阪大学医学部を平成6年に卒業して皮膚科教室に入局した後、平成8年から京都大学の故・月田承一郎教授に師事し、形態学と分子生物学、細胞生物学を融合した手法を用いて中心体と微小管、繊毛の解析を行い、サイエンスの楽しさを学びました。平成18年から慶應義塾大学皮膚科にて臨床医として再スタートするとともに、細胞生物学、形態学、質量分析顕微鏡などを駆使して、皮膚が備える精緻なバリア機構の解析とアトピー性皮膚炎の病態理解を進めてきました。また様々な先天性疾患の遺伝学的解析を通じて、原因遺伝子の発見や病態解明を行ってきました。臨床の場から生じる疑問を大切に、様々な最先端技術を採り入れ、多種多様な皮膚疾患の病態解明と検査・治療法の開発を進めて行く所存です。基礎教室との連携を通じ、当センターの発展に貢献できれば幸いです。何卒ご指導ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます。

丹生 健一

外科系講座耳鼻咽喉科頭頸部外科学分野 教授

平成13年より外科系講座 耳鼻咽喉科頭頸部外科学分野 教授を拝命しています。耳鼻咽喉科専門医取得後にがん研究会附属病院頭頸科にて頭頸部がんに対する切除と再建について学び、同研究会病理部での研究にて学位取得後、米国Jefferson University Cancer Centerにて甲状腺がんの発生に関する分子生物学的研究に携わりました。本学就任後は、進行頭頸部がんに対する集学的治療、早期がんに対する低侵襲手術に従事する傍、多様な病理組織型を示す唾液腺に対する分子病理診断、頭頸部扁平上皮癌に対する遺伝子治療、腫瘍免疫治療の開発に取り組んできました。今後は更に基礎系の研究室との連携を深め、当センターのより一層の発展に尽力する所存です。宜しくお願い申し上げます。

野津 寛大

内科系講座小児科学分野 教授

令和3年6月に小児科学分野教授を拝命しました。本年度より、当センターのメンバーにお招きいただきました。小児科におきましては、腎疾患(慢性腎炎、血液浄化、腎移植後患者管理など)血液・腫瘍疾患(主に悪性疾患、免疫不全など)、神経・代謝・内分泌・筋疾患、新生児管理などの臨床および研究を行って参りました。近年は特に核酸医薬を用いた治療法の開発など、分子生物学的手法を用いた新規治療法の開発に力を入れております。今後も小児領域を取り巻く様々な病気を克服できるようなテーマを中心に研究を進め、それにより、当センターの発展に尽力して参る所存です。今後ともご指導の程、どうぞよろしくお願い申し上げます。

篠原 正和

地域社会医学・健康科学講座疫学分野 准教授

平成28年10月より神戸大学大学院医学研究科地域社会医学・健康科学講座疫学分野准教授を拝命しております篠原正和と申します。私は平成10年に神戸大学医学部を卒業後、臨床医として循環器内科診療に従事する一方、平成13年からは神戸大学大学院にて動脈硬化性疾患における免疫・炎症システムの解析を、平成20年から神戸大学大学院医学研究科 質量分析総合センターにて包括的代謝物解析(メタボロミクス研究)を、そして平成23年から米国ハーバード大学にて脂質代謝物解析(リピドミクス研究)に取り組み、特に炎症・組織修復・がんに関連するシグナル代謝物に注目した研究を行っています。従来、これらの研究は主に基礎研究として実施されてきましたが、分子疫学 (Molecular Epidemiology)という新しい疫学研究・公衆衛生研究に発展させることを目指しております。 今後とも何卒ご指導の程よろしくお願い申し上げます。

上山 健彦

生理学・細胞生物学講座 神経情報伝達学分野 教授 (バイオシグナル総合研究センター分子薬理研究分野)

令和3年1月より生理学・細胞生物学講座神経情報伝達学分野教授を拝命し、同年4月よりシグナル伝達医学研究展開センターに参加させて頂いております。私は、平成4年に広島大学医学部を卒業後、神戸大学脳神経外科に入局しました。1996年、現所属分野の大学院(齋藤尚亮教授)に入学、直後、米国アーカンソー州立大脳神経外科に約2年間留学、2004~2005年に基礎研究者として米国立衛生研究所(NIH, NIAID, Host defence)に留学しました。大学院時代に脳梗塞(マイクログリア)の研究、卒業後に活性酸素産生酵素NADPH oxidase (Nox)の研究を始めました。2回目留学の帰国後から難聴研究を開始しました。現在は、基礎研究と臨床医学を繋ぐ研究を念頭に、難聴、脳腫瘍、感覚の左右差に関する研究を行っています。当センターのより一層の発展に尽力する所存です。宜しくお願い申し上げます。