R2年度 新規メンバーの紹介

佐々木 良平

内科系講座放射線腫瘍学分野 教授

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2018年2月より内科系講座 放射線腫瘍学分野 教授を拝命しています。放射線腫瘍医の専門医・学位取得の後にMD Anderson CancerでミトコンドリアゲノムInstabilityに対するp53の役割の解明、FDG-PETの肺癌における予後予測因子等の研究を行い、帰国後には吸収性スペーサー等の医療機器開発、還元型コエンザイムQ10を用いた放射線照射に対する消化管防護効果、超高線量率照射に対する生物学反応、金属ナノ粒子の放射線増感効果などの研究に携わって参りました。その中でもポリグルコール酸縫合糸を用いたスペーサーの開発はクラスIVの医療機器であり、世界初の不織布型吸収性スペーサーとして薬事承認を経て、保険承認を得た臨床応用に成功しています。今後も様々な着想を提案し、基礎教室との連携を深め、当センターのより一層の発展に尽力する所存です。宜しくお願い申し上げます。

古和 久朋

保健学研究科リハビリテーション科学領域 教授

平成29年1月より神戸大学大学院保健学研究科 リハビリテーション科学領域 教授を拝命しました古和 久朋(こわ ひさとも)と申します.平成7年東京大学医学部医学科を卒業し神経内科専門医取得後に大学院に進学し,岩坪 威教授の研究室でアルツハイマー型認知症を中心として超微形態も含めた神経病理学的研究に従事しました.マサチューセッツ総合病院に留学(Hyman研)の後,平成22年4月より神戸大学にてお世話になっております.認知症の診断と治療介入を早期より可能となるよう神戸市の認知症診断助成制度ならびに事故救済制度(認知症神戸モデル)の立ち上げに専門家委員として参加した他,認知症予防のエビデンス確立を目指した介入研究を丹波市とともに実施中です.前臨床期から重度に至るまで,認知症の各ステージで必要な治療,介入の実現を目指すことで,当センターの発展に貢献できればと願っております.何卒ご指導の程よろしくお願い申し上げます。

石川 智弘

生理学・細胞生物学講座細胞生理学分野 特命助教

令和2年4月より南 康博教授の研究室でお世話になっております、石川智弘と申します。現在の研究室に所属する以前は、横浜市立大学でがん細胞の浸潤・転移に寄与することが知られるタンパク質分解酵素の一種であるMMPについて研究しており、MMPの新たな基質を明らかにし、その基質が切断されることが新たな機能を獲得することを見出すなど、生化学的解析を主軸に研究を行っていました。現在は南教授の下で非古典的Wntシグナルを制御するRor1に着目し、難治性がんにおけるWnt-Rorシグナルについて代謝制御や幹細胞性制御に焦点を当て研究を行っております。今後はオルガノイドやオミックス解析を駆使し、難治性がんにおける代謝リプログラミングの制御機構やがん微小環境との相互作用、幹細胞性獲得、維持機構を明らかにすることで難治性がんの本態解明、予防や早期発見、診断に貢献できるよう邁進して参ります。今後ともご指導、ご鞭撻を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。