R1年度 新規メンバーの紹介

内匠 透

生理学・細胞生物学講座生理学分野 教授

平成31年4月より生理学・細胞生物学講座生理学分野教授を拝命しました内匠(たくみ)透と申します。神戸大学医学部解剖学第二講座講師として神戸大学にお世話になって以来、大阪バイオサイエンス研究所研究室長、広島大学大学院医歯薬学総合研究科教授、理化学研究所脳科学総合研究センターシニアチームリーダーと研究所、大学を行ったり来たりして、再び神戸大学に戻ってきました。自閉症・発達障害・精神疾患の統合的研究というテーマで、これらの疾患の病態生理に関する基礎研究を分子から個体レベルに至るまで様々なレベルで、かつ統合的なアプローチで行っています。シグナル伝達の観点からは、精神神経疾患に関わる病態パスウェイに関するシグナル伝達系を明らかにできればと思っています。当センターの発展に寄与するべく努力する所存です。今後ともご指導ご鞭撻の程何卒よろしくお願い申し上げます。

松本 理器

内科学講座 脳神経内科学分野 教授

平成30年12月より神戸大学大学院医学研究科 内科学講座 脳神経内科学分野 教授を拝命しました松本理器と申します。平成6年に京都大学医学部を卒業し、神経内科専門医取得後、米国Cleveland Clinic神経内科てんかん・臨床神経生理部門にクリニカルフェローとして臨床留学し、専門分野の臨床研修と皮質電気刺激を用いたヒト脳内のネットワーク可視化手法の開発などを行って参りました。留学後は、京都大学病院でシステム神経科学的アプローチから脳神経疾患の病態解明と表裏一体のヒト高次脳機能の研究を推進してきました。今後は、超高齢社会で増加する認知症、変性疾患やてんかんに焦点を当て、システム神経科学に加え、分子生物・免疫学を取り入れ、集学的に病態解明と検査・治療法の開発を進めてゆく所存です。基礎教室との連携から、学際的に世界水準の研究を深化させることで、当センターの発展に貢献できれば幸いです。何卒ご指導の程よろしくお願い申し上げます。

白藤 俊彦

シグナル伝達医学研究展開センター 特命助教

令和元年11月より、生理学内匠研究室に所属しております。神経内科で専門医取得後、神戸大学バイオシグナル研究センター分子薬理分野、広島大学薬理学分野で基礎研究を行っていました。これまで、Protein kinase C(PKC)によるリン酸化とパーキンソン病、脊髄小脳変性症14型などの神経変性疾患を中心に研究を行ってきました。今後、内匠教授の下で新規にうつ病やレジリエンスとリン酸化についての研究を行いつつ、PKCリン酸化と神経変性疾患、とくに脊髄小脳変性症の研究を継続して、リン酸化の調節により精神・神経疾患の治療法に結び付ける研究を行っていきたいと思っています。臨床的な視点を持ちつつ、基礎的な研究を行い、結果を臨床に戻せるようにしたいと思っています。よろしくお願い申し上げます。