センター長あいさつ

南 康博

生理学・細胞生物学講座 細胞生理学分野 教授

 シグナル伝達医学研究展開センター (CSMI: Center for Cell Signaling and Medical Inovation) は平成28年4月に設置されてから2年の月日が経過いたしました。まだ試行錯誤の繰り返しですが、皆さまのお力添えのお陰で、メディカルイノベーション創出に向けた体制が構築されつつあることを実感いたしております。ここでは、平成29年度(2年度目)のセンターの活動を振り返ってみたいと思います。

 平成28年度末(初年度末)には、これまで「再生医学」分野、「創薬」分野でご活躍いただきました具英成教授、平井みどり教授がご退官されました。お二人の先生には、センターの設置前より様々な面でご支援いただき、心より篤く御礼申し上げます。一方、新しいセンターの構成メンバーとして「脳こころ」分野に仁田亮教授、「再生医学」分野に福本巧教授を、若手研究者(特命助教)として金野祐先生(「がん」分野)、永井裕崇先生(「創薬」分野)を迎えることができました。

組織図

 平成29年度には、若手研究者の育成と当センター内の共同研究の推進を目的として「若手共同研究支援プロジェクト(競争的共同研究費助成)」を募集し、当センターのアドバイザリーボードの先生を中心に厳正な審査をしていただき、3組の共同研究提案を採択しました。年度末には研究報告書を提出いただき、平成30年度に研究進捗報告会を開催いたします。審査ならびに今後の研究進捗報告会などでお力添えをいただく皆さまに、心より篤く御礼申し上げます。この「若手共同研究支援プロジェクト」は、平成30年度以降も引き続き実施し、若手研究者のモチベーションの向上に寄与したいと思います。

寄付金感謝状贈呈式

 また、平成29年度には、当センターおよび当研究科における「がん」研究の推進のために、三村正之(みむら まさゆき)様より1億円のご寄付をいただきました。この貴重なご寄付のお陰で、平成29年度には、がん研究におけるがんの病態解明・がんの超早期診断などを目的として、ゼプトモル(10-21モル)領域での低分子代謝物・脂質を超高精度・高感度に包括的に計測することができる「液体クロマトグラフ・質量分析装置 SCIEX QTRAP6500」を購入・設置いたしました。このような高額機器の購入・設置は昨今きわめて難しく、大変ありがたく思うとともに、がん研究に携わる研究者の一人として身の引き締まる思いを新たにしております。この場を借りまして、当センター長として三村正之様に心より篤く御礼申し上げます。また、今後得られる研究成果については、次年度以降のセンター年報において報告させていただきます。また、当センターは、グローバルCOEプログラム後継事業として、平成29年度末まで神戸大学本部からもご支援いただきました。5年間にわたるご支援に深く感謝申し上げます。