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私のキャリアパス 

平成25年卒 古川皓一

 平成25年度卒業の古川です。私のキャリアパスに関して、紹介いたします。
 私は学生の頃から内科や救急診療に興味があり、大阪の淀川キリスト教病院で初期研修を開始しました。日々の救急診療をこなしつつ様々な科で研修しましたが、特に呼吸器内科では急性呼吸不全・人工呼吸管理に加え、肺感染症、喘息や膠原病、肺癌、緩和治療まで幅広く診療に携わることができました。内科を希望していた私にとって呼吸器診療は非常に刺激的で興味深く、魅力を感じ呼吸器内科へ進むことを決めました。

 同病院で後期研修を行った後、さらに深く内科・呼吸器診療を学ぶべく、医師6年目となる2018年から神戸大学病院へ異動し、総合内科と呼吸器内科にて勤務しました。総合内科では市中病院とはまた異なる様々な内科疾患を経験し、呼吸器内科では最先端の肺癌診療に携わることができ、改めて呼吸器診療の魅力に気づき大学院へ進学しました。

 しかしその後、2020年から新型コロナウイルスが流行し世界が一変しました。内科・外科関わらず全ての医師が対応を求められ病院のあり方も大きく変わり、私自身もコロナ患者さんの診療を行うようになった頃、神戸大学臨床ウイルス学での新型コロナウイルス研究の話を提案されました。当時はまだ未知のウイルスであり社会的にも非常に意義があると考える一方、全くウイルス研究の経験がなく不安も大きかったですが、そんなこと言っていられない!と思い研究の場をそちらへ移しました。当初はわからないことだらけで大変でしたが研究室スタッフの温かいご指導、また多くの海外留学生さん達の協力に助けられ、なんとか日々を乗り越えることができました。研究では様々なテーマを与えていただき、幸いその中のウイルス感染者やワクチン接種者で産生される中和抗体に関する研究が実を結び、JAMAなどの欧文雑誌に5本の筆頭論文、また共著論文も6本掲載され、博士課程を受領総代で卒業することができました。そして業績以外にも、海外の友達がここでたくさんできたことがとても嬉しく、今でも時折連絡をとっていますが僕の人生の財産だと思っております。またこの研究生活の間日常臨床からは少し離れておりましたが、呼吸器内科からの支援もあり呼吸器内科、総合内科、アレルギー、呼吸器内視鏡の専門医、がん治療認定医の資格をとることもできました。

 2023年4月からは大学病院へ戻り、呼吸器診療を行っております。大学院での経験故かこれまでとは異なる視点での気づきも多く、日々の臨床疑問を1つずつ大切にして、医師としてより一層成長できるよう真摯に診療に取り組んでいきたいと思っています。現在内科希望の先生、呼吸器内科へ進むことを決めた先生、是非とも当院で一緒に働きませんか。お待ちしています。

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