以前まったく出来なかった事が、徐々に経験を経て出来るようになるという実体験は、消化器外科医の醍醐味だと思います。
肝胆膵外科佐野 隼大
大阪医科薬科大学 2019年度卒業
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初期研修 (1.2年目) 大阪府済生会中津病院 後期研修 (2年半) 大阪府済生会中津病院 (半年) 淀川キリスト教病院 現在 (6年目~) 神戸大学医学部附属病院
肝胆膵外科入局

- 肝胆膵外科を選んだ理由
- 自分自身、子供の頃に虫垂炎と腸閉塞の手術を受けた事があり、それがきっかけで消化器外科に興味を持ちました。実際に医師として働く中で、最終的に消化器外科医になることを決めました。外科専攻医として働く中で、高難度手術、特に肝切除の魅力を感じ、肝胆膵外科への入局を決めました。
- 神戸大学 (プログラム)を選んだ理由
- 大阪府済生会中津病院の消化器外科は神戸大学の医局員の先生方が多く、とても親切にして頂き、自分もこのような環境の一員として働けたらと思い入局を決めました。出身大学は違いますが、神戸大学出身ではない先生方も多く、垣根のない印象です、非常に働きやすい環境だと思います。
- フリーテーマ(現在の研究・今の悩み・働き方・将来の展望、など)
- 後期研修中、研究に特別興味を持ったことはありませんでしたが、大阪府済生会中津病院の上司であった新関先生や福島先生からの勧めもあり、大学院へ進むことを決めました。指導してくださる先生方はとても優しく、手厚いサポートを受けつつ、肝胆膵領域の集学的治療に関する研究を続けていきたいと考えております。
- 学生さん・研修医の先生へのメッセージ
- 消化器外科は緊急手術も多く、大変というイメージがあるかと思いますが、楽しくやりがいのある場面も非常に多くあります。学年が上がらなければ、なかなか手術をさせてもらえない等のイメージもあるかもしれませんが、若手外科医の執刀の機会も増えており、手術の種類や術式が多く、段階に応じてできる手技がその分多いと思います。以前まったく出来なかった事が、徐々に経験を経て出来るようになるという実体験は、消化器外科医の醍醐味だと思います。また、消化器外科は扱う臓器が多く、その点も他の科には無い魅力だと思います。働き方も以前とは変わってきており、例えばロングオペは交代で入ったり、休日もシフト制をとったりと働き方改革も進んでいます。ロボット手術も増えており、術者はもちろん助手も椅子に座って手術をすることが多いです。興味はあるけど体力が不安、という方も、最初から除外せず、ぜひ選択肢の一つとして考えていただければ幸いです。実際に腹腔鏡手術やロボット手術を体験出来るセミナーなどもあるので、ぜひ気軽に参加してください。