神戸大学外科学講座 キャリアサポートセンター

キャリアサポートセンター

Career center

神戸大学外科学講座キャリアサポートセンターについて

皆様、ホームページをご覧いただき、ありがとうございます。神戸大学外科学講座キャリアサポートセンターが発足してから、2年が経過いたしました。

近年、外科医の減少は大きな社会問題として取り上げられており、20年後には消化器外科医が半減するという衝撃的な予測も示されています。しかし、この2年間、キャリアサポートセンターとして活動を続ける中で、私はむしろ外科の持つ大きな可能性を強く感じています。

ロボット手術やAIの普及により、医療を取り巻く環境は大きく変化しています。その一方で、どれほど時代が変わっても、「変わらない本質」が必ず存在すると私は信じています。技術が進歩すればするほど、人に求められるものは、より本質的な部分へと収斂していくのではないでしょうか。外科医に求められる思考力、責任感、そして患者さんに真摯に向き合う姿勢――そうした外科の本質的な魅力は、私が学生だった頃から何ひとつ変わることなく、今なお輝き続けています。効率化や技術革新が進む現代だからこそ、むしろその価値が再認識される時代になっていると感じています。

私が長年、学生教育に携わる中で常に感じていたのは、「外科に興味を持つ若者は非常に多い」という事実です。しかし、その興味が、外科医になるまで結びついていなかった――そこに課題があったのだと思います。現在、働き方改革、サステナビリティ、多様性など、さまざまな概念が重視される時代となり、外科の世界も確実に変化しています。しかし私が伝えたいのは、外科の魅力は何も変わっていないということです。そして、その魅力を発信し続けることこそ、我々キャリアサポートセンターの使命であると考えています。

2025年4月に仙台で開催された第125回日本外科学会では、学生招待企画「Future Surgeons Club」に神戸大学から12名の学生が参加してくれました。さらに、2026年4月に北海道で開催された第126回日本外科学会でも同企画が継続され、今回は22名の6回生が参加を希望してくれました。今年も学生向けセッションが多数企画され、参加した学生たちが真剣な眼差しで講演に耳を傾ける姿が非常に印象的でした。また、私たち外科医にとっても、現地での懇親会を含め、多くの時間を学生たちと共有することができ、大変貴重な交流の機会となりました。私自身、改めて「外科は魅力にあふれた診療科である」と確信しています。
学生・研修医のリクルートは、キャリアサポートセンターの重要な使命の一つです。今後もさまざまな活動やイベントを通じて、神戸大学外科学講座の魅力、そして外科という仕事の素晴らしさを発信し続けたいと考えております。

2026年5月12日 神戸大学外科学講座キャリアサポートセンター 小松 昇平

キャリアサポートセンター理念

神戸大学外科学講座では2019年から神戸大学外科専門研修プログラムと関連施設の外科専門研修プログラムで包括的に外科医を育成する育成プログラムを立ちあげ運営しています。神戸大学ではこの15年間、兵庫県内を中心に大規模な病院統合によって、北播磨総合医療センター・加古川中央市民病院・甲南医療センター・はりま姫路総合医療センターといったHigh volumeセンターが次々と開設されました。地域毎にHigh volumeセンターを創設し、医療資源を集中させることで質の高い医療体制の構築が実現しています。各施設では豊富な症例数を経験する事が可能であり、若手医師にとって大変貴重な学びの場となっています。これらの施設に加えて、従来よりHigh volumeセンターとして多くの専攻医の修練の場として、実績と経験豊富な済生会中津病院・淀川キリスト教病院・高槻病院・淡路医療センター・聖隷三方原病院、を基幹病院として、関連施設の外科専門研修プログラムを構築しています。従来の6つの関連プログラム(加古川中央市民病院プログラム・北播磨総合医療センタープログラム・高槻病院プログラム・北大阪ミックス施設群プログラム・聖隷三方原病院プログラム・淡路播磨地域プログラム)に加え、2025年4月から新たに、はり姫外科専門研修プログラム・明和病院プログラムの2プログラムが加わりました。神戸大学外科専門研修プログラムと計8つの関連施設・外科専門研修プログラムでは、密に連携をとりながら若手外科医育成に注力しています(図1)。2020年からはAcute Care Surgeonの養成を目的に外傷救急外科医育成プログラムを立ち上げています。神戸大学外科学講座には、救急医療を目指す中で外科専門医取得を含めたキャリアパス育成の実績・システムがあります。外傷救急外科医育成プログラムに関しては「外傷救急外科医育成プログラム」の項を参照ください。

6診療科
図1(クリックで拡大)

神戸大学および関連プログラムの専攻医数も経時的に増加しており、全国的にもトップクラスの数となっています(図2)。我々の最大の強みとしては、外科学講座6診療科の「横のつながり」だけでなく、関連プログラムとも密な情報共有ができている事にあると感じています。そこまで大きな組織ではないため、各施設・各専攻医の相互現状共有が可能であり、専攻医の先生1人1人に即したテーラーメードなプログラムが提供できる体制が構築できています。研修医・専攻医の先生の中には、大学医局という制度に抵抗がある先生もおられると思います。神戸大学外科専門研修プログラムや関連プログラムへの参加は必ずしも神戸大学外科学講座への入局と繋がるものではなく、神戸大学外科学講座キャリアサポートセンターでは先生方の将来展望、キャリアプランに関して相談し手助けできる体制を整えています。結婚や出産によるライフプランの見直し、性別にかかわらずキャリアプランの変更に伴う働き方の変化にも柔軟に対応できるようにしています。

6診療科
図2

「伝統の継承と既成概念からの脱却」「全ての外科医に笑顔を」「共に紡ぎ、後世に繋ぐ」の3つをセンター理念として掲げました。神戸大学外科学講座キャリアサポートセンターでは、旧来の大学・医局システムのもと諸先輩方が築き、紡いできた古き良き伝統を継承し、一方で変革が求められる時代のニーズに対しては、スピード感をもって改革していきたいと考えています。

外科の楽しさ・厳しさ・奥深さを若手の先生方達と共に学び、皆様1人1人のキャリアパス構築のお手伝いをさせて頂きたいと思っています。若手の先生方にとって魅力的なプログラムを継続し発信し続けますので、皆様自身のキャリアパスに我々のプログラムを上手く利用してもらえたらと思っています。皆様と共に紡ぎ、繋いでいきたいと思っています。

キャリアサポートセンター
小松 昇平

6診療科

年間スケジュール報告

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2025年外科学講座スケジュール

事務局写真