神戸大学外科学講座 キャリアサポートセンター

育児と仕事、研究の両立は確かに大変ですが、非常にやりがいがあり、生きているなあと感じます。

小児外科岩渕 瀬怜奈

京都府立医科大学 2017年度卒業

  • これまでの職歴を見る

    初期研修(1.2年目)愛仁会高槻病院
    後期研修 (3年目)愛仁会高槻病院
    消化器外科レジデント
    (4年目)愛仁会高槻病院
    小児外科レジデント
    (5年目)神戸大学医学部付属病院
    小児外科レジデント
    現在(6年目)神戸大学医学部附属病院
    小児外科
    社会人大学院生として勤務・研究に勤しんでいます。
岩渕
小児外科を選んだ理由
 もともと子供が好きで、手を動かすことも好きだったので漠然と子供の手術をする科、小児外科に興味を持っていました。学生時代に授業で小児心臓血管外科の先生が「生まれてすぐに大きな手術をして大変だった子供が、退院して成長して外来で走り回っている姿を見ると本当にやりがいを感じる」と言っておられたのを聞いて感銘を受け、自分もそのような医師になりたいと思いました。また小児外科で扱う疾患は多岐にわたり希少なものも多いため、何十年も小児外科に携わっているベテランの先生でも出会ったことのない症例を若手でも経験することがあるというのはとても面白い点です。自分も実際に初期研修医の時にそのような珍しい症例に出会い、皆で知恵を出し合いながら子供にとって何が最良かを考えていくということに魅力を感じ、小児外科を選びました。
神戸大学 (プログラム)を選んだ理由
 愛仁会高槻病院での初期研修時に、小児外科を合計4ヶ月間研修しました。高槻病院で出会った先生方は知識豊富で技術も優れており、常に患者第一で診療に取り組んでおられ、私が目指す医師像そのものでした。関連施設の勉強会や懇親会に行った際も神戸大学グループの先生方が同じ方向を向いて頑張っておられることが感じられました。そして仕事の話はもちろん、仕事以外のことでお話ししていてもとても楽しく、自分らしく働くことができると思ったので神戸大学のプログラムに決めました。
フリーテーマ(現在の研究・今の悩み・働き方・将来の展望、など)
 私は神戸大学大学院に進学してから、子供を2人出産しました。毎回悪阻がひどく、妊娠がわかってからは休みがちで、産休・育休もしっかり取らせていただき迷惑をかけましたが、上司・同僚共に快く受け入れてくれ、職場復帰後も温かく迎えていただきました。
 小児外科は非常に特殊な科で、少子化が進んでいる中で経験できる症例は成人領域に比べて多くはないのが現状です。そんな中で、一例一例を大事に、子供たちの回復を第一に考えながら臨床経験を積み、また大学院生として手術支援ロボットの研究も行っています。
 育児と仕事、研究の両立は確かに大変ですが、非常にやりがいがあり、生きているなあと感じます。周囲の支えがあってこそ、そしてこの環境だからこそ両立できているので、本当に感謝しています。
学生さん・研修医の先生へのメッセージ
 小児外科は全身を診ることのできる非常に魅力的な科だと思っています。そして毎日子供たちの姿と笑顔に癒され、とてもやりがいのある仕事です。
 神戸大学グループではどの関連施設でも非常に質の高い研修を受けることができると思います。興味を持ってくださった方はぜひ一度見学にお越しください。
 また、若手の先生方は結婚・出産などの人生のイベントと仕事をどう両立するか、悩んでおられる方もいると思います。私もそうでした。小児外科に関係なくても、同じように悩んでいるみなさんの力になれればと思いますので、いつでもご相談ください。