「全ての外科医に笑顔を」を理念に掲げる神戸大学は、私たち若手が存分に熱中できる環境だと思います。
肝胆膵外科濱中 統親
神戸大学 2020年度卒業
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これまでの職歴を見る
初期研修 (1.2年目) 高槻病院 後期研修 (3.4年目) 丹波医療センター 現在 (5年目) 神戸大学医学部附属病院
肝胆膵外科学部門
研究に取り組んでいます。

- 肝胆膵外科を選んだ理由
- 学生時代に、先天性疾患に対する小児生体肝移植を見学した時の衝撃が忘れられず、外科医を志しました。実際に臨床現場で働くなかで、自分たちの手で病気に触れる外科学に更に魅了されました。移植医療への熱が高まり、肝胆膵外科への入局を決めました。
- 神戸大学 (プログラム)を選んだ理由
- 将来の展望に応じた柔軟なキャリアプランを提案してくれたからです。
- フリーテーマ(現在の研究・今の悩み・働き方・将来の展望、など)
- 研究には興味を持っていませんでしたが、肝胆膵外科小松先生の勧めもあり、大学院へ進学しました。大学院4年のうち、1年目のみ臨床と並行して研究を行うことになりますが、先輩方の手厚いご指導により、1年目終了時の完成を目標に論文執筆を行っています。大学院生間の縦のつながりによる論文指導も、神戸大学肝胆膵外科の強みだと実感しています。
- 学生さん・研修医の先生へのメッセージ
- 診療科を選ぶ際、QOLや給与が大きな比重を占めるようになり、外科医不足の噂から更にハードルを高く感じていると思います。もちろん、度重なる休日の緊急手術や重症管理など滅私奉公により、つらい時間も経験しました。しかし、私が勤務した丹波医療センターや神戸大学肝胆膵外科では、働き方改革の時流を確かに感じています。休日回診の当番制や長時間手術におけるメンバー交代制、有給休暇の義務化、男性育休休暇取得に向けた取り組みなど、私が働いた数年でも明らかな変革を経験しています。
また、外科医減少と「early exposure」の流れから若手の執刀機会は増えており、私も後期研修の2年間で400例の執刀に恵まれました。さまざまな術式の経験や鍛錬に日々成長を実感し、若手の私でも命の恩人と直接呼ばれる「喜ばれる喜び」は、外科医が経験する比類のない魅力だと思います。
厳しい受験競争や国家試験勉強を乗り越えてきたからこそ、せっかくなら生涯夢中になれる仕事を見つけられたらと働いています。「全ての外科医に笑顔を」を理念に掲げる神戸大学は、ミレニアム世代以降の私たち若手が存分に熱中できる環境だと思います。今後の進路に不安を感じている方は、ぜひ気軽に見学や相談のご連絡をください。