神戸大学大学院医学研究科内科系講座小児科学分野・小児神経学・発達行動小児科学部門―神戸市寄附講座―

発達支援専門職の方へDevelopmental support professionals

「発達障害」という語は医学的にも法的にも使われる用語であり、様々な意味があるため一般の方にはとても紛らわしいものです。
さらに現在医療においては、「発達障害」という語は、差別的なニュアンスを排除した「神経発達症」という語に置き換えられつつあります。
さらに小児科と精神科、高次医療機関と療育施設、クリニックまで医療機関ごとに行なっている診療内容は様々です。医療は診断と治療という枠組みで患者さんに対応するという分野です。
ここでは「神経発達症」「発達障害」という言葉と、医学診断の意味、治療についての本講座の基本的な考え方と提供している診療について説明します。

医学的対応Medical response

神経発達症(発達障害)とは 

神経発達症(発達障害)とは 「症」、「障害」と「病気」の違いや診断・治療について説明します。

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合併症(てんかん)とは

神経発達症との合併頻度が特に高いてんかんを例に挙げて代表的な神経発達症である自閉スペクトラム症(ASD)、注意欠如多動症(ADHD)との関連について説明します。

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原因検索・遺伝学的検査の適応

神経発達症は、遺伝要因と環境要因が複雑に絡み合って生じるとされています。
遺伝子関連検査の目的や留意点、種類について説明します。

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神戸こどもの発達支援研修会Kobe child development support training session

こども総合療育学・こども急性疾患学部門小児統合健康学領域寄附講座(神戸市)公開講座 では、こどもの発達支援に関わる専門職の方々の専門性の向上と多職種間ネットワーク構築し、神戸市におけるこどもの健康・福祉の向上に寄与することを目的とした神戸こどもの発達支援研修会を開催しています。

第8回 神戸こどもの発達支援研修会 (2024/09/07)

「治療可能な神経筋疾患 -療育をきっかけとした早期診断-」
  南部 静紀 先生
「2歳児の発達支援の課題」
  山口 宏 先生

第7回 神戸こどもの発達支援研修会 (2023/12/16)

「発達の問題に対する医学からのアプローチ」
  永瀬 裕朗 先生
「保育学・乳幼児教育学が目指す子どもの育ちと学びの支援」
  北野 幸子 先生
指定発言者
  高田 哲 先生

第6回 神戸こどもの発達支援研修会 (2023/6/24)

「療育に活かす遺伝診療」
  花房 宏昭 先生
「乳幼児健診のデータを活用し、こどもの発達を考える」
  京野 由紀 先生

第5回 神戸こどもの発達支援研修会(2022/11/19)

発達の遅れと遺伝子検査
山口 宏 先生

第4回 神戸こどもの発達支援研修会(2022/6/18)

神戸市における発達障害児療育システム(現状と課題)
高田 哲 先生