臨床研究について

「本邦における胸腺上皮性腫瘍に対する外科治療成績の解析を目的としたデータベース構築」の研究について

研究の意義
胸腺腫を中心とした胸腺上皮性腫瘍に対しては外科治療を中心とした集学的治療が行われていますが、比較的まれな縦隔腫瘍であるために標準的治療は確立されていません。多施設の治療例を集積することにより、胸腺上皮性腫瘍の臨床病理学的特徴を明らかにし、標準的治療法を検討します。
研究の目的
本臨床研究の目的は、疫学的調査により本邦のこれまでの治療成績を明らかにし、国際的データベース事業に参画し、国際標準の病期分類を確立することにあります。
研究の方法
1991年から2010年までの20年間に本邦の呼吸器外科専門施設で手術された胸腺上皮性腫瘍を集計登録し、生存分析を中心とした統計解析を行います。なお、本研究は、日本胸腺研究会が中心とり、全国多施設で登録が行われています。患者さんの診療録(カルテ)から、性別,年齢,採血検査結果,治療内容,治療後の転機のデータを収集させていただきます。ただし患者さんを特定できるような情報(氏名、電話番号、住所、生年月日、患者IDなど)は含まれません。
研究終了後のデータ取扱いについて
研究終了後収集された患者さんのデータは個人情報を厳重に管理(匿名化)した上で厳重に保存させていただきます。
研究の対象に該当する患者さんへ
プライバシーの確保のため、患者さんが特定できないようにデータを処理した上で解析を行います。また、研究結果を公表する際には、症例のグループごとでの解析結果の発表となり、患者さん個人が特定されることはありません。それでも、ご自身のデータを研究に使ってほしくないとお考えの場合には、下記にご連絡ください。ただし、すでに発表済みなどで必ずしもご要望に添えない場合もあることをご了承ください。


「高悪性度神経内分泌癌に対する補助化学療法の効果についての探索的検討」の研究について

はじめに
神戸大学医学部附属病院呼吸器外科では、高悪性度神経内分泌癌に対し、1985年1月1日〜2016年12月31日の期間中に本院で手術を行った患者さんを対象に研究を実施しております。内容については下記のとおりとなっております。
尚、この研究についてご質問等ございましたら、最後に記載しております[問い合わせ窓口]までご連絡ください。  
研究概要および利用目的
神戸大学医学部附属病院呼吸器外科では、高悪性度神経内分泌癌に対し手術を行った患者さんを対象として研究を行っています。これまで、高悪性度神経内分泌癌は悪性度が他の肺癌より高く、手術と補助化学療法の効果に関する報告が少ないです。しかし、高悪性度神経内分泌癌では手術と補助化学療法を組み合わせた治療法が有効であるという報告もあります。しかし、現在のところ、その詳細が分かっていないため、患者さんのデータをカルテから収集し、比較や解析を行うことで、高悪性度神経内分泌癌に対する手術と補助化学療法の効果を探索する研究を実施することといたしました。
 なお本研究は、兵庫県立がんセンターとの共同研究となります。
研究期間
この研究は、神戸大学大学院医学研究科長承認年月日から平成34年3月31日まで行う予定です。
研究に用いる試料・情報の種類
・患者背景:性別、年齢、既往歴、平均喫煙指数
・カルテの情報:手術日、術式、臨床的病期、病理学的病期
周術期化学療法の有無、術中・術後合併症
生存期間、再発、死因
研究機関
この研究は以下の研究機関と責任者のもとで実施いたします。
代表研究機関
神戸大学医学部附属病院 呼吸器外科 (研究代表者:真庭 謙昌)
協力研究機関
兵庫県立がんセンター (研究責任者:吉村 雅裕)
外部への試料・情報の提供
データセンターへのデータの提供は、特定の関係者以外がアクセスできない状態で行います。対応表は、当センターの研究責任者が保管・管理します。
個人情報の管理方法
プライバシーの保護に配慮するため、患者さんの試料や情報は直ちに識別することがすることができないよう、対応表を作成して管理します。収集された情報や記録は、インターネットに接続していない外部記憶装置に記録し、神戸大学大学院医学研究科呼吸器外科学研究室の鍵のかかる保管庫に保管します。
試料・情報等の保存・管理責任者

この研究の試料や情報を保存・管理する責任者は以下のとおりです。

神戸大学医学部附属病院呼吸器外科 責任者:小川 裕行

代表研究機関
神戸大学医学部附属病院呼吸器外科 責任者:小川 裕行

研究へのデータ提供による利益・不利益
利益・・・・本研究にデータをご提供いただく事で生じる個人の利益は、特にありません。
不利益・・・カルテからのデータ収集のみであるため、特にありません。
研究終了後のデータの取り扱いについて
この研究で取得した患者さんの治療に関する情報は、論文等の発表から10年間は保管され、その後は患者さんを識別する情報を復元不可能な状態にして破棄されます。また、患者さんが本研究に関するデータ使用の取り止めを申出された際、申出の時点で本研究に関わる情報は復元不可能な状態で破棄いたします。
研究成果の公表について
研究成果が学術目的のために論文や学会で公表されることがありますが、その場合には、患者さんを特定できる情報は利用しません。
研究へのデータ使用の取り止めについて
いつでも可能です。取りやめを希望されたからといって、何ら不利益を受けることはありませんので、データを本研究に用いられたくない場合には、下記の[問い合わせ窓口]までご連絡ください。取り止めの希望を受けた場合、それ以降、患者さんのデータを本研究に用いることはありません。しかしながら、同意を取り消した時、すでに研究成果が論文などで公表されていた場合には、結果を廃棄できない場合もあります。
問い合わせ窓口

この研究についてのご質問だけでなく、ご自身のデータが本研究に用いられているかどうかをお知りになりたい場合や、ご自身のデータの使用を望まれない場合など、この研究に関することは、どうぞ下記の窓口までお問い合わせ下さい。ご希望があれば、他の研究対象者の個人情報及び知的財産の保護に支障がない範囲内で、研究計画書及び関連資料を閲覧することが出来ますのでお申出下さい。


照会先および研究への利用を拒否する場合の連絡先:
神戸大学医学部附属病院 呼吸器外科 研究責任者:小川 裕行
神戸市中央区楠町7-5-2
078-382-5750


研究代表者:
神戸大学医学部附属病院 呼吸器外科 教授 真庭 謙昌

HOMEへ戻る

PAGE TOP