当科の手術の特色

1)完全胸腔鏡下手術を主体とした
 低侵襲(体への負担が少ない)な手術

当施設で手術を受けられる方の9割以上が完全胸腔鏡下手術を受けられています。 小さな傷だけで手術を終えることで、感染や肺炎など手術後に起こる恐れのある合併症を減らすことができます。また、痛みの軽減や入院期間の短縮など入院中のストレスを減らすことが期待できます。さらに手術後に抗癌剤など追加治療が必要な際にも手術による体への負担が少ないため、早期に治療を始めることができます。
また、最近では大血管や肋骨など周囲の臓器に広がっている肺癌も完全胸腔鏡下手術の技術を併用し、これまでより小さな傷で体への負担が少ない手術を行っています。

2)肺悪性腫瘍に対するロボット支援内視鏡手術

4月から診療報酬改定により、呼吸器外科手術についてもロボット支援内視鏡手術が保険収載となりました。
手術支援ロボット(ダ・ヴィンチ手術システム)は、繊細で正確に作動する鉗子などの機器・鮮明な3次元画像を有した優れた手術支援システムです。
胸腔や縦隔などの狭い部位において複雑で細やかな手術手技を可能とし、また3次元による正確な画像情報を取得できるため、従来の胸腔鏡下手術よりもさらに安全かつ侵襲の少ない手術が可能であると考えられており、当科におきましても実施しています。

3)肺癌・縦隔腫瘍に対する拡大手術

肺癌・縦隔腫瘍などの悪性腫瘍に対する胸腔鏡手術だけでなく、大血管や胸壁まで広がった悪性腫瘍に対する侵襲の高い拡大手術も積極的に行っています。手術の前後に抗がん剤治療や放射線治療を行うこともあるため、呼吸器内科、放射線科と連携をとり治療にあたっています。

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4)単孔式による気胸手術

気胸に関して

 気胸は、肺から空気が漏れ、胸の中(胸腔)に逃げ場のない空気が溜まり、肺が空気に押されて縮む病気です。肺の一部がブラと呼ばれる弱い袋になり、ある時ここに穴が開き、空気が漏れるのです。

<肺表面に発生したブラ>
<肺表面に発生したブラ>

 20歳前後の若い人に偶発的に起こる特発性気胸と、間質性肺炎や肺気腫などの1症状として起こる続発性気胸があり、糖尿病、自己免疫性疾患など様々な基礎疾患を有していることも多く、専門的な治療が必要です。


治療に関して

 治療方法は軽症であれば経過観察も可能ですが、ドレーンを胸に留置する方法、さらには手術があり、専門医がしっかり患者さんと相談した上で治療方針を決定します。


単孔式気胸手術

 気胸の患者様は若い方が多く、なるべく傷を少なく、小さくするということが美容面で重要となってきます。従来ではワキの下に3つの傷を作り手術を行っていましたが、当科では、ワキの下に2cm弱の傷1つのみで行う単孔式手術にも力を入れております。手術による傷跡は小さく目立ちにくいです。また、術後疼痛の緩和により患者様への負担は著明に軽減されています。

<2cm弱の傷1つのみで手術を行います>
<2cm弱の傷1つのみで手術を行います>


<術後の傷は小さく目立ちにくいです>
<術後の傷は小さく目立ちにくいです>

国際がん医療・研究センターにおける最先端の気胸手術

 当センターは、がん診療を中心として先端的な医療、特に外科手術の開発・普及に取り組んでおり、呼吸器外科では気胸を含む良性疾患の最先端治療も提供しております。
 神戸大学医学部附属病院・呼吸器外科にご連絡いただければ、直接当センターへの受診も可能です。

 

受診について

患者様へ
 気胸と診断された患者様は、速やかに当科を受診していただくことができます。診療時間外であっても、かかりつけの先生から連絡していただければ、24時間スムーズに当科の医師が対応します。

開業医、各医療施設の皆様へ

 気胸患者様が受診されましたら下記にご連絡ください。迅速な対応がとれるよう24時間体制でご連絡を受けますので、昼夜を問わずご相談ください。お待ちしております。

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