腫瘍・血液内科の概要

現在日本において2人に1人が癌にかかり、3人に1人が癌で亡くなるといわれています。その多くの患者さんが化学療法などの内科的治療の対象となります。
今までの日本では、がんの内科的治療は臓器別診療科で行われてきました。しかし、最近ではその弊害が指摘され化学療法を専門とする腫瘍・血液内科の重要性が認識されています。

腫瘍・血液内科では、乳癌、頭頸部癌、食道癌、胃癌、膵癌、大腸癌、肺癌など臓器の枠にとらわれずに、全てのがんの患者さんを対象にエビデンスに基づいた治療、支持療法を行ないます。

また、原発不明癌など従来の臓器別診療では診療科がはっきりしなかったがんに対する治療も行ないます。腫瘍・血液内科では臓器横断的に各種がんの患者さんの治療を行うばかりでなく、各専門科とカンファレンスなどを行い、放射線治療、手術を併用した集学的治療を含めて、それぞれの患者さんに最適な治療を提供します。

また最新のがんに関する知見を収集し、整理した情報を患者さん、ご家族、医療従事者に提供します。さらに、治験などを実施することにより、有望と考えられる新しい薬剤を使用する機会を提供します。

腫瘍・血液内科の概要