教育・研修

研修医・大学院生の声

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2022.3.31
猪股先生と小林先生の論文がBest Case Report Award of CJGに選考されました。

大学院生の声

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2020年度 大学院3年 辻前 正弘

大学院進学を考えている皆さんへ

皆さん、こんにちは。大学院3年の辻前 正弘と申します。私は初期研修を神戸大学病院で過ごした後、市中病院でのトレーニングを経て2018年度に大学院に進学しました。

大学院では胆膵グループに所属し、ERCPやEUSなどの検査に従事しながら研究活動も行っています。具体的には、ある蛋白質に着目してその蛋白質が「膵炎」や「膵癌」の発症にどのようにかかわっているかという事を調べています。

私も、おそらくこれを読まれている皆さんと一緒で大学院に入学するまでは臨床しかやっていませんでしたので、分からないことだらけでしたが指導医の先生方に教えて頂きながらなんとか進めることができています。以下、大学院がどんなところかわかるように述べたいと思います。

(1)なぜ病気になるのかという根本的な問題に取り組める
私はこれまで臨床医として主に診断学と治療学を学んできました。一方で疾患の病態生理を考える点が弱かったように感じます。大学院ではなぜその疾患が起こるのかというメカニズムをじっくりと考え、仮説をたてて検証するというプロセスに取り組むことができます。
(2)研究も臨床も同時に学ぶことができる
大学院といっても研究一辺倒ではありません。臨床も研究も(教育も)取り組むことができます。臨床と研究の比重は人によってさまざまですが、それぞれが課題をもって取り組んでいます。
(3)これまでとは全く異なった分野を学べる
私は消化器内科医ですので、外来をしたり入院患者を担当したり、内視鏡検査をおこなったりしてきました。大学院に入学してからは、これらのことに加えてDNAやRNA、蛋白質といった、おおよそ大学に来なければかかわることもなかったものと触れ合えます。ある程度の年齢になって、また新しい事を学ぶのは貴重な事ですし、大変刺激にもなります。
(4)自分の時間を持つことができる
大学院生ですので医師であると同時に学生でもあります。何年ぶりかに学生証をもらうことになりますし、自分の課題に取り組む時間がある程度確保されます。おそらく、人生でこのような期間は今後ないと思われますので、とても貴重な時間だと日々感じています。

さて長くなりましたが、大学院で学んだ事がこれからの自分にどのように役立っていくのかまだ分かりません。少しでも良かったといえるように、私も努力したいと思います。興味のある皆さんは是非、一緒に頑張りましょう。

2020年度 大学院3年 山本 淳史

大学院進学を考えている皆さんへ

私は神戸大学を卒業後、市中病院での初期・後期研修を経て、神戸大学消化器内科学講座に医員として一年間臨床に携わりました。実を言うと、当初は大学院入学のことはあまり念頭になく、大学での専門的な診療を今後のために習得したいという程度でした。

しかし、消化器内科の各分野のエキスパートの先生方が高度な臨床を行いながら、最先端の研究を行っていることを目の当たりにして、もっとこの環境で本格的に学びたいと思い、その翌年に大学院に入学しました。大学院というと基礎研究のイメージですが、消化器内科医として患者さんにかかわることが好きなので、大学院に入学後は肝臓グループに属し肝疾患の診断・治療、全身管理に携わりながら肝疾患の臨床研究を行っています。

現在は、薬物性肝障害、中でもがん免疫療法や分子標的薬などの新しい薬物によって生じる肝障害についての臨床研究などを行っています。特に、がん免疫療法の副作用(irAE)のリスク因子を明らかにしたいと研究をすすめています。

大学院に入学し、研究と臨床の両立という市中病院とはまた違う大変さもありますが、これまでには経験できなかった新しい分野に携わることにより、さらに世界が広がったと感じています。大学病院ならではの貴重な症例を経験しながら、少しでも臨床の役に立つ、患者さんのメリットにつながるような成果を目指して、今後も研究に取り組んでいきたいと思います。

最後になりましたが、この楽しく明るい消化器内科を、共有できる仲間が増えることを楽しみにしています。

2020年度 大学院1年 高山 弘志

大学院進学を考えている皆さんへ

大学院1年の高山弘志と申します。私は初期研修を神戸大学たすきがけプログラムで行った後、後期研修から倉敷中央病院で消化器内科医として働き始めました。臨床の最前線で多くのことを学び、知識・技術は大きく進歩しました。そのまま臨床医として働き続けるという選択肢もありましたが、このタイミングで大学院に入学したのには理由があります。臨床医としてさらに成長するためには、医学研究に従事する期間が必要と感じたからです。既存の医療技術だけではなく、新たな検査・治療の提案ができる能力を身に付けることを目標にしています。

大学院では、内視鏡診断治療グループに所属し、ESDに関する臨床研究と医療機器開発の研究を行っています。研究活動を行いながら、大学病院での診療にも従事し、後輩医師への指導も行い充実した毎日を過ごしています。今後、臨床医としてさらに成長することで医療に貢献できればと考えています。やる気のある熱い志を持った皆さん、一緒に頑張りましょう。

研修医の声

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2022年度 内科専攻医1年目 山本 侑

専攻医1年目の山本侑です。
初期研修2年間は長野県の市中病院で経験を積みました。2022年度から神戸大学消化器内科に所属しています。

私が消化器内科を選んだ理由は、内科的に一般診察・診断することはもちろんですが、内視鏡やエコーなどを用いてさらに幅広く診断・治療まで可能なことに魅力を感じたからです。

神戸大学病院を選んだ理由としては、内科専門医制度を考慮したことと、教室の雰囲気の良さです。
大学病院では多くの診療科・豊富な症例数があり、日本内科学会のJ-OSLERのための多領域の症例集積が可能です。実をいうと、症例集積の目的もあって大学病院を選択しましたが、多くの診療科の症例を経験したことは今後の長い医師人生できっと貴重な経験になると今では確信しています。
神戸大学消化器内科の先生方はとても気さくで、日常業務でも各グループのエキスパートの先生から丁寧な指導を受けられます。相談しやすい環境も大きな魅力です。

私は、今年度から消化器内科医として内視鏡検査を始めたので、当初はかなり緊張しました。先生方の指導の下で少しずつですが確実に技術を習得できており、検査に携わることは自分のやりがい、自信につながっています。その他の検査担当もあり、消化器内科医として少しずつレベルアップできている実感があります。

市中病院と比較すると、内視鏡検査の技術習得スピードについては劣るかもしれません。しかし、内視鏡検査の操作だけでなく診断・治療についてしっかり学べること、専攻医1年目から複雑な病態の考え方や高度で最先端の治療について学べたこと、学会発表で学術的な指導を受けられたことは、今後大きなメリットになると思っています。

来年度は、神戸大学の関連病院にて研修予定で、日常臨床や検査など十分な経験件数を積む予定です。
専攻医初年度から大学病院での研修も有力な選択肢だと思います。ご縁があれば、ぜひ一緒に働きましょう!

2021年度 内科専攻医1年目 井上 築

専攻医1年目の井上築です。
初期研修2年間は市中病院で経験を積み、以前から希望していた消化器内科を選択し、神戸大学消化器内科に所属しています。

内科プログラムとして神戸大学を選んだ理由は、児玉教授をはじめとして雰囲気がとても良いことのほかに、内科専門医取得までの3年間で大学病院と市中病院のどちらも経験できることにあります。
現在は大学病院で、難解な病態・学術的なカンファレンスから多くを学び、最先端の治療について経験できています。

正直なところ、難しい症例が多く、まだまだ勉学が必要だと痛感しています。しかし、経験豊富な先生方の指導のもと、そのような症例とも向き合うことができます。学会発表の機会も多く、症例も豊富であることから、新内科専門医の症例登録に困ることはありません。ちなみに、症例登録に必要であれば、大学の他の診療科を1〜2ヶ月の間ローテーション可能です。

また、消化器内科として、内視鏡技術は必須と考えますが、専攻医1年目も指導医のもと内視鏡検査の業務に携わります。検査数としては、市中病院に比べると少ないですが、その分一症例ごとに丁寧に指導を受けることができ、内視鏡技術を着実に学べていると思います。是非、私たちと一緒にはたらきましょう、お待ちしています!

2021年度 内科専攻医1年目 春山 忠祐

僕が消化器内科を選んだ理由は、内科医として頭脳を使うこと、内視鏡などの技術を磨くこと、どちらも習得していきたいなと思ったからです。消化器内科は、消化管領域、胆膵領域、肝臓領域と幅広く、さらにその中でも様々な分野があるのも奥深く、魅力的だと思います。

勉強することや経験しないといけないことは多くありますが、色々な分野で出来るようになることが毎日少しずつあり、着実に成長できていると思います。4月の頃はほとんど何も出来ませんでしたが、10月の現在では出来る事が増えていると実感できています。これは、僕のやりがいに繋がっています。

大学病院は複雑な病態の方が多いですが、経験豊富な指導医の方々が多く、先生方と学術的に考えることが出来て、日々学ぶことが多いです。 また、検査手技についても気軽に尋ねることができレベルアップにつながっています。

市中病院と比べて検査経験数は少ないかもしれませんが、長い医師人生の中では微々たる誤差だと思っています。自分のペースで、様々なエキスパートの先生から指導を受けながら、着実に実力をつけていきたいと思います。
機会があれば、是非一緒に働きましょう!

2021年度 内科専攻医1年目 利倉 暢人

大学院進学を考えている皆さんへ

専攻医一年目の利倉暢人です。
初期研修2年間は出身大学で経験を積みました。2021年度から神戸大学消化器内科で専攻医として研修しています。

当初、私は出身大学ではないことを少し懸念していましたが、こちらの医局の先生方はフレンドリーに接してくださるので、すぐに懸念は解消されました。同期の専攻医も皆、出身大学がちがっていますが、違和感なく研修ができています。
研修先として非常に魅力的だと思います。一度でも見学に来ていただけたら当科の魅力がわかると思います。まずは見学に来てみてください。

2020年度 内科専攻医1年目 堀谷 晋

私は初期研修のうち、一年目は市立岸和田市民病院で、二年目は神戸大学病院で研修を行いました。
消化器内科を選んだ理由は、内科として考える作業と、内視鏡など手を動かす作業の、どちらもバランスよく習得できると思ったからです。消化器内科の中でも、私が当院を専攻先として選んだ理由は、各分野のエキスパートの先生方がおられて最先端の診断治療を学べること、活気があって楽しい雰囲気があること、これらに加えて新内科専門医制修了が可能になると考えたからです。

新専門医制度に移行してから修了要件が厳しくなり、その中でも特に難しく思われたのが症例収集と学会発表でした。日々の業務に忙殺されながら各診療科の症例を集めることができるか、また学会発表している時間的余裕があるかが、私にとっての大きな懸念事項でした。大学病院では診療科がそろっていますし、なにより当科の教室全体が教育に力を入れており、学会発表の機会も多く、充実した指導をしていただけます。

大学病院では、たしかに市中病院に比べて内視鏡検査の経験件数は少なくなります。しかし専攻医2年目以降は市中病院で研修を行うため、経験件数を増やして技術的にも上達していきたいと考えています。
新専門医制度を予定通り終了させつつ、学術的にも技術的にも成長したいと考えている方にとっては、とても魅力的な専攻先だと考えます。

2020年度 内科専攻医1年目 吉治 誠

後期研修医の吉治誠です。
神戸大学附属病院で消化器内科医として研修させていただくこととなり、目下努力しております。
消化器内科の魅力は、内科医としての臨床だけでなく手技もあることなどたくさんあると思いますが、大学で研修を行うことについて述べたいと思います。

大学病院は経験豊富な指導医の方々が多く、個々の症例について難しい病態をしっかりと考えることで日々勉強になります。
また、多岐にわたる検査手技について指導していただけますし、エキスパートの先生方の高度な技術を見て学べます。

しかし、その反面、大学病院ということもあって、市中病院でよくあるcommonな疾患がやや少ないです。そのため、後期研修医3年間のうちに大学病院と市中病院の両方を研修することでカバーできればと考えています。 また、大学ではたくさんの研究がおこなわれていますが、正直言って今の自分はまずは一人前の臨床医になることが目下の目標ですので、とても興味があるとは言えません。消化器内科医として成長する中で、興味が持てる様になればと思います。

ご縁がありましたら、一緒に消化器内科で頑張っていきましょう!