教育・研修

専攻医募集

消化器内科志望の内科専攻医を募集中!

はじめに

消化器内科では幅広い領域にわたる多彩な疾患に対して、内視鏡や超音波を用いた専門手技による診断・治療、最新のエビデンスに基づいた治療を行っています。特に大学病院では、経験豊富な指導医が各領域に揃っており、消化器内科に必要な知識・手技を基本から効率的に身につける事が可能です。また、世界レベルの先進医療や臨床研究に触れることが可能であり、グローバルな考え方を身に着けることもできます。ぜひ我々のチームの一員になって世界で活躍できる消化器内科医を目指しましょう!

当科では医師3年目からの内科専門医研修の専攻医(サブスペシャリティとして消化器内科を志望する方)を募集しています。希望者は、専攻研修開始前年の7月末までを目安に、できるだけお早めにお問い合わせください。
お問い合わせフォーム、または、メールでのご連絡をお待ちしております。

担当者:小林 隆
神戸大学消化器内科 助教・診療科長補佐(医局長)
E-mail:kobatak@med.kobe-u.ac.jp

診療実績

消化器内科の2024年度の1年間の外来患者延数は31,843人、新入院患者数は1924人でした。病床数は54床あり、年間を通じてほぼ満床の状態です。
光学医療診療部での2024年度1年間の各検査の件数は以下の通りです。

上部内視鏡検査 6,146例
下部内視鏡検査 2,923例
ERCP 738例
超音波検査・関連手技 1,126例

研修(初期・後期とも)では主に入院患者様を担当し、後期研修では検査や外来問診などの当番があります。
以下、当科での入院患者様の特徴を挙げます。

食道疾患
早期食道癌ESDが主ですが、当科では特にアカラシアの新規治療(POEM)に力を入れております。全国でもトップクラスの症例数です。早期食道癌は積極的にESDを行っておりますが、進行食道癌に対しては放射線・化学療法を組み合わせた集学的治療を行っています。
胃疾患
早期胃癌ESDと進行癌の化学療法が中心です。
小腸・大腸疾患
早期大腸癌・腺腫の内視鏡治療の症例が多いです。切除不能大腸癌も近年抗癌治療が進歩しており、長期生存も可能になってきました。炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)や消化管ポリポーシスのような難治性疾患に対する特殊治療(生物学的製剤、血液浄化療法、新規免疫抑制剤)などを用いた治療も多数行っています。また、小腸疾患に対するカプセル内視鏡検査やダブルバルーン小腸内視鏡検査を行う症例も増えてきました。
肝臓疾患
肝臓癌と慢性肝炎が主です。肝癌では、経皮的ラジオ波焼灼療法(RFA)・経皮的エタノール注入療法(PEIT)・肝動脈化学塞栓術(TACE)・肝動脈持続動注療法を含む化学療法を行っています。肝硬変に伴う胃食道静脈瘤に対しては内視鏡的結紮術および硬化療法・BRTOを積極的に行っています。B 型慢性肝炎、C 型慢性肝炎には、インターフェロンや抗ウイルス剤を用いた治療を行い良好な治療成績を得ています。
また、肝移植に関しても移植外科とタイアップして診療を行っており、全国でもトップクラスの症例数です。
胆・膵疾患
悪性疾患に加えて結石や慢性膵炎の症例が多く、胆・膵内視鏡検査・治療としては、全国でもトップクラスの症例数となっております。特に超音波内視鏡下吸引針生検(EUS-FNA)、超音波内視鏡下胆道ドレナージ術(EUS-BD)、仮性膵嚢胞ドレナージ術(EUS-PCD)等のInterventional EUSに力を入れており、良好な診断や治療成績を得ています。また他科とも定期的に合同カンファレンスを行い診療科の垣根を超えて個々の症例について積極的な討議を行っています。

年間・週間スケジュール

年間スケジュール(例)

4月
肝臓
5月
肝臓
6月
消化管
7月
消化管
8月
化学療法
9月
化学療法
10月
総合内科
11月
総合内科
12月
胆膵
1月
胆膵
2月
IBD
3月
IBD

週間スケジュール(例:胆膵グループローテーション時)

8:30-17:00 病棟・内視鏡
17:30 臨床カンファレンス
8:30 臨床カンファレンス
13:00 研究カンファレンス
16:00 医局会
18:00(月1回) 多科合同カンファレンス
8:30-17:00 病棟・内視鏡
8:30-17:00 病棟・内視鏡
18:00 多科合同カンファレンス
8:30-17:00 病棟・内視鏡

※開催時間・場所は変更になる場合があります

新内科専門医制度における消化器内科研修

医師3年目から5年目までは必修臨床科と消化器内科の基本的な診療技術を習得することを目標としており、6年目以降は個々人の個性を伸ばすように、多彩な進路を用意しています。

医師3年目から5年目

内科の基本的な診療を習得することを目標として研修を行いつつ、サブスペシャリティとして消化器内科の知識・手技も並行し優先的に学んでいただきます。 神戸大学内科専門医研修プログラムでは、3年間のうち1年間を大学病院、2年間を市中病院での研修としており、2年間の市中病院を幅広い選択肢から個人の希望も踏まえ相談しながら決めています。

この研修期間内に一般的な消化器内科疾患の診療を、自力で行えるようにするとともに、救急疾患にも対応できることを目標とします。すなわち、消化器内科としての基本的な検査手技(内視鏡、超音波、透視、肝生検等)、治療手技(緊急内視鏡による消化管出血の止血、閉塞性黄疸に対する経皮的ドレナージの留置、肝細胞癌に対するラジオ波焼灼治療等)の修得を目指します。関連病院での研修は内科学会認定教育病院、教育関連病院およびそれに準ずる施設にて行うため、指導体制の整った症例数の多い病院での研修が可能であり、専門医としての十分な経験、技量が備わります。さらには、様々な先輩医師との人間関係が構築でき、その後の人生のロールモデルがきっと見つかります。

医師6年目以降

主に市中病院で消化器内科としての研鑽を積み、学会専門医資格(消化器病専門医、消化器内視鏡専門医、肝臓専門医など)の取得を目指します。また、大学院に入学して基礎研究や臨床研究で博士(医学)を目指したり、さらに高度な専門領域の専門医や指導医を目指したりこともできます。また、国内外への留学など多彩な選択肢を用意しています。

キャリアパス(例)取得可能な資格
1年目初期臨床研修
2年目
3年目後期専門研修
大学病院または関連病院での研修
4年目
5年目
6年目大学病院または関連病院での研修
大学院
日本内科学会専門医取得
7年目大学院
大学病院、関連病院、留学など
消化器各学会の専門医取得
8年目
9年目
10年目~博士号(医学)の取得
10年目~大学病院、関連病院、留学など 

お問い合わせ

当科では医師3年目からの内科専門医研修の専攻医(サブスペシャリティとして消化器内科を志望する方)を募集しています。希望者は、専攻研修開始前年度の7月末までを目安に、できるだけお早めにお問い合わせください。
下記お問い合わせフォーム、または、メールでのご連絡をお待ちしております。

担当者:小林 隆
神戸大学消化器内科 助教・診療科長補佐(医局長)
E-mail:kobatak@med.kobe-u.ac.jp