便秘症

 便秘症は、便の回数や量の減少だけと思われがちですが、痛がって泣いたり、いきんで排便できない状態も便秘症に含まれます。子どもの便秘症の原因は、離乳食など食事内容の変化、アレルギー、排便時の嫌な経験、トイレットトレーニングのつまづき、生活環境の変化など様々です。

 時には、なんらかの外科疾患が隠れている場合もあります。例えば、ヒルシュスプルング病や直腸肛門奇形(鎖肛)、腫瘍などが原因で便秘症となることがあり、適切な診断がなされずにこれらの疾患の診断時期が遅れる傾向があります。

 治療は内服薬、浣腸などの処置が中心ですが、手術が必要な場合もあります。また、小児科など他科との連携が必要になる場合もあります。当科では便秘症でお悩みのお子さんそれぞれに合った治療、サポートをご家族と一緒に行なっていきますので、お気軽にご相談ください。