排泄医療コース
当コースでは、主にコメディカルの方々を対象として、病院、施設および在宅において適切な排尿ケア(ストーマケアも含む)を実践できる人材育成を目的としており、排尿に関する基礎知識の学習や、排尿ケアに必要な看護技術を実習することができます。また、定期的に、診療報酬「排尿自立指導料」の対象である排尿ケア講習会を当院にて開催し、日々、排尿ケアの普及に努めています。
ストーマケア基礎研修
在宅看護や介護を担う者が、ストーマ保有者の装具交換とスキンケアを適切に行うために、ストーマについての基本、ストーマ周囲のスキンケア方法、ストーマ装具の交換方法、ストーマ及びストーマ周辺皮膚の異常な状態を理解する。 ※本研修は『日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会が制定した「介護サービス担当者のためのストーマケア講習会用の学習目標」に準拠した講習会』です。
- 【 到達目標 】
- 1.ストーマに正しく対峙できるようになるために、ストーマとそのケアに関する基礎知識を理解する。
- 2.適切にストーマ装具を使用するために、皮膚とストーマ用品の基本的構造と機能を理解する。
- 3.ストーマおよびストーマ周囲皮膚を健常に保つために、スキンケアとストーマ用品取り扱いの基本的技能を習得する。
- 4.ストーマと周囲皮膚の異常を発見・報告できるために、ストーマの合併症と皮膚障害の概略を理解する。
- 【 講義 】
- ストーマの基礎知識 / 消化管ストーマ、尿路ストーマ / ストーマおよび周囲皮膚の異常
- 【 実習 】
- 消化管ストーマ / 尿路ストーマ
下部尿路機能障害ケア研修
下部尿路機能障害者に対応できる実践能力を養い、医療機関で働く職員に対して伝達するなど、下部尿路機能障害ケアの適切なマネジメント体制を構築することをめざす。 ※本研修は、「排尿自立指導料」の施設基準の要件に対応する研修として申請予定です。承認された場合、受講者には修了証が発行されます。遅刻および早退者には修了証の発行ができませんので、ご了承ください。
- 【 到達目標 】
- 1.下部尿路機能障害の病態生理について理解できる。
- 2.下部尿路機能障害の評価方法について理解できる。
- 3.下部尿路機能障害の治療と予防について理解できる。
- 4.下部尿路機能障害に対する排尿ケアについて理解し、ケア計画が立案できる。
- 5.下部尿路機能障害患者の抽出とアセスメントができる。
- 【 講義 】
- 下部尿路機能障害の病態生理 / 下部尿路機能障害の評価方法 / 下部尿路機能障害の治療と予防 / 下部尿路機能障害に対する排尿ケア / 事例分析
- 【 実習 】
- 排尿日誌による評価 / 骨盤底筋訓練 / エコー(残尿測定器)を用いた残尿測定 / 排泄用具の使用 / 自己導尿の指導
排便機能障害ケア研修
排便機能障害者に対応できる実践能力を養い、医療機関で働く職員に対して伝達するなど、排便機能障害ケアの適切なマネジメント体制を構築することをめざす。
- 【 到達目標 】
- 1.排便機能障害の病態生理について理解できる。
- 2.排便機能障害の評価方法について理解できる。
- 3.排便機能障害の治療と予防について理解できる。
- 4.排便機能障害を有する患者の抽出とアセスメントができる。
- 5.排便機能障害に対するケアについて理解し、ケア計画が立案できる。
- 6.排便機能障害患者の対応に必要な技術を習得する。
- 【 講義 】
- 排便機能障害の病態生理 / 排便機能障害の評価方法 / 排便機能障害の治療と予防 / 排便機能障害に対するケア / 排泄用具の使用 / 排便日誌による評価 / 骨盤底筋訓練 / エコーを用いたアセスメント / 逆行性腸洗浄 / 事例分析
- 【 実習 】
- 事例検討(グループワーク) / 演習(おむつ装着、骨盤底筋訓練、排泄用具) / 希望者(エコーによる便秘評価)