災害・救急医療コース
外科系講座 災害・救急医学分野教員による指導のもと、地震などの大都市災害や事故などで負傷した患者に対するチーム医療の実践について実習や講義を行い、地震や事故などに対する災害・救急医療エキスパート・メディカルスタッフを育成し、救急医療・災害医療に強いメディカルスタッフを養成する。
- 1.災害医療の基本と実際を修得する。
- 2.救急医療の基本と実際を修得する。
- 3.一次救命処置(BLS&AED)、二次救命処置(ICLS)を修得する。
- 4.外傷初期診療(JATECTM、JNTECTM、JPTECTM)の流れを修得する。
災害・救急医療エキスパート育成コース
受講生の動機づけを深めるために、初日には外来講師を招いてフォーラムを開催する。
講演には、国内の災害・救急医療分野のエキスパートである医師や看護師を外部講師として招聘のうえ、受講生には、期間中に習得した知識・スキルをいっそう深める機会となっている。
平成22年度は「我が国の災害医療・救急医療:過去・現在・未来」
平成23年度は「我が国の災害医療・救急医療の備えに必要なもの:東日本大震災と教育システム」
平成24年度は「災害医療に求められるもの:東日本大震災の経験から」
平成25年度からは「災害・救急医療」をメインテーマとしている。
カリキュラムは毎日、医師による講義、看護師による講義、医師と看護師による実習を続けて行う。
午前中は、本学附属病院救急部のカンファレンスや回診、外来等業務への参加を通して、救急診療業務における実践的要素の強い内容となっている。
午後は、本学救急部所属の担当教員による講義や実習を中心に、より専門的な内容のカリキュラムを構築している。
教材はあらかじめ参考図書を提示しているが、講義・実習の際に資料を配布している。
講師陣の多くは、2次心肺蘇生法ICLSインストラクター、外傷初期診療教育コースJATECインストラクター、日本DMAT隊員、救急科専門医・指導医、救急認定看護師など救急医療・災害医療の専門家が加わっている。
- 【 講義 】
- 災害医療総論(CSCATTT) / 救急医療総論 / 外傷総論 / 災害看護総論 / 災害医療各論①~⑩ / 災害看護各論①~⑩ /
外傷各論①~⑤ / 外傷看護各論①~⑤ - 【 実習 】
- 救急部カンファランス・回診①~⑲、救急外来・ICU①~⑲ / 心肺蘇生法(BLS)①②③ /
心肺蘇生法(ICLS 正規コース、生体シミュレーション人形の活用)①~⑥ /
災害医療①~⑩(CSCATTT・トリアージ、エマルゴ・トレーニングシステムなど)/
外傷(病院前救護、Primary Survey、Secondary Survey、画像、キブス・シーネ・創外固定など)
神戸大学院内メディカルラリー
医師・看護師がチームを組み、急変時対応力、TPOを考慮したチーム医療としての判断力、必要最低限のスキルの習得・実践および指導力を身につけることをめざす。
- 【 到達目標 】
- 1.現時点での自らの知識・スキル・判断の客観的評価を受けて今後の課題を理解し、不足している知識と技術への自発的な向上ができる。また、競技会として開催することで、チーム力が向上する。