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ー教育・研究の概要

 私たちの研究室では、モノの「かたち」を詳細に観察して、その「はたらき」を知ることを基本姿勢としています。この形態学的手法は、歴史的には肉眼で見える形態の観察(マクロ形態学Morphology・解剖学Anatomy)から始まりましたが、時代とともに大きく進歩し、現在ではナノメートルレベルの分子の「かたち」やさらに小さい原子までも観察することが可能になりました(分子形態学Molecular Morphology)。私たちの研究室では、X線やクライオ電子顕微鏡を使用して様々な分子の「かたち」を観察してその「はたらき」に迫ります。発生のメカニズムを解明したり、難病の発症機構を明らかにすることで治療法の開発にも繋げたいと考えています。現在、具体的に走らせているプロジェクトは以下の通りですが、こんな新しい分子の「かたち」を観てみたいなど、新規提案も大歓迎です。ぜひ私たちと一緒に、世界で初めて観る生物の、人間のナノの世界を楽しみましょう。



連絡先  電話:078-382-5320 Fax:078-382-5328

     担当:教授 仁田 亮(にった りょう)

     

     

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神戸大学大学院医学研究科

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キネシン型分子モーターKIF1Aの軸索輸送KIF1Aは微小管上を一方向性に動き、必要な積荷を必要な場所に送り届ける「運び屋」モータータンパク質です。我々は、X線およびクライオ電子顕微鏡を駆使して、その動作機構を解明しました。

キネシン-微小管複合体のクライオ電子顕微鏡構造 我々はクライオ電子顕微鏡を利用して、キネシン-微小管複合体の構造を5-6Å分解能で明らかにしました。青:キネシン、灰色:微小管。

私たちは、『モノの「かたち」をじっくり観察してその「はたらき」を知る』ことを基本姿勢として、X線やクライオ電子顕微鏡を用いて分子の三次元立体構造を解明し、生理・病理機構を明らかにしていきます。