医学生・研修医の皆様へ

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時代の流れと共に本邦の外科医に求められる資質や能力は変わってきており、今後も変化し続けるものと考えます。外科医には高い専門性が求められており、大きなサブグループとして消化器外科・心臓血管外科・呼吸器外科・小児外科・乳腺外科・内分泌外科の6つに分けられ、それぞれに専門医制度(サブスペシャリティ専門医)が整備されています。大学病院・がんセンター・循環器病センター・こども病院等の高度医療機関においては更なる細分化がなされている場合もあります。

一方で医師として一般的な知識や技術も同時に求められており、平成16年以降は保険医登録を申請するためには内科研修等を含めた初期研修制度を修了する必要があります。外科の領域においても、平成30年からは外科専門研修プログラムが整備され、各サブスペシャリティ専門医を取得する条件として、3年間の外科専門研修プログラムを修了し、様々な領域に関する知識を問う筆記・面接試験に合格する必要があります。

外科専門医を取得し、サブスペシャリティ専門医を取得し、専門科によっては更なる高度専門医や指導医を取得し、ようやく制度上は高度技能を有する外科医と認知されます。医学生・研修医の皆様が外科医を目指す時に、多くの人が目標とするのは専門性の高い外科医と思いますが、制度の上でも技量の面でも一人前になるには確かに時間がかかるようです。

医学生・研修医の皆様へ

若い時は誰しも早く一人前と認められたいと考えると思います。早く一人前になろうとすることは技術や知識を向上させる上で重要なことですが、外科の道は短くなく、実際は果てしなく長く、ゴールがありません。求められた状況で求められた技術を発揮し、徐々にステップアップすることが大切です。例えば、虫垂切除術は比較的若い消化器外科医に求められる手術ですが、これを確実に遂行し、急性虫垂炎で苦しむ患者が元気に退院した時には大きな達成感が得られるはずです。難易度の低い手術から、高度な手術へ。特に若いうちは十分なサポートが必要とされます。

神戸大学外科学講座では皆様が徐々にステップアップできるように、その時に応じた研修先を斡旋するのみならず、講習会等を通してスキルアップの場を提供しています。そして、いつの日か皆様自身が皆様の後輩をサポートするようになることを願っております。

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