
先輩スタッフの声
senior doctors interview
医学物理⼠ 辰野 佑哉

- 出身大学
- 北里大学
- 役職
- 特命技術員
- 専門領域
- 医学物理学
- 研究分野
- IMRT治療計画に関する研究、スペーサを用いた定位放射線治療に関する研究
私は市中病院での診療放射線技師としての勤務経験を経て、医学物理士として神戸大学病院で勤務させていただいています。医学物理士という仕事があることを知ったのは学部時代の病院実習でした。治療計画や装置の精度管理などの臨床業務から研究開発までこなす姿にあこがれを持ちましたが、合格率の低い難関な資格であることを知り、自分が医学物理士として働く未来は全く想像していませんでした。しかし、社会人として働き始め、職場や学会、勉強会での医学物理士として働く方々との出会いや、学部時代に持った憧れから、学生に戻ることへの不安はありましたが大学院への進学を決意しました。
現在、私は様々な縁があり、学部時代に全く想像していなかった医学物理士として、臨床から研究まで従事させていただいています。医学物理士の仕事は、臨床、研究、教育と多岐にわたりますが、放射線治療においては医師と治療の現場の間で業務が円滑に進むよう、臨床現場での疑問に対して明確な根拠を持って解決していくことが重要と考えています。また、臨床と研究の橋渡しとして、世界中から報告された様々な新しい知見を検証し臨床に取り入れ、今あるがん治療をよりよいものにしていくこと、また新しい治療法を開発し、それを発信していくことが重要であると考えています。そのため、日々臨床から研究まで忙しい日々ですが、放射線治療の発展に貢献できる非常にやりがいのある仕事だと思います。
神戸大学放射線腫瘍科は、臨床を頑張って患者さん一人ひとりにベターな治療を安全に提供できるよう頑張りたい人、研究を頑張って10年後、20年後の放射線治療を変えるような研究をやりたい人、様々な目標を持った人が自分の目標に向けて日々学べる場であると思います。もし、医学物理士という職業に少しでも興味があるなら、一度見学にお越しください。神戸大学には様々なバックグラウンドの医学物理士が在籍しています。
多くの人との出会いにより、自分の将来の選択肢を増やせる機会となるかもしれません。