研修案内

研修医・医学生のみなさんへ

後期研修医経験者からのメッセージ

 私の場合は初期研修も神戸大学病院で行い、後期研修として1年目は大学病院、2年目は県立光風病院、3年目は総合病院精神科での研修をさせていただきました。
 1年目は主に病棟業務に携わっていましたが、2年目から少しずつ外来も担当するようになっていきました。同じ精神科とは言ってもそれぞれの病院で、患者さんの雰囲気、疾患や年齢などが大きく違ってくるということを実感して、多様な病院で研修することの重要性を感じました。
 私自身は他大学出身ということもあり若干の不安はあったのですが、実際働いてみると指導医の先生方も他大学御出身のほうがむしろ多数派にも思えるくらいで、そういった出身大学による違いは一切感じることなく研修することができました。今後も引き続き現在の職場で経験を積んでいきたいと思っております。

女性医師からのメッセージ

 私は身体科から転科して後期研修に参加したのですが、転科して良かったことして下記のことなどがありました。
・患者さんとしっかりと話が出来る。
 転科前は患者さんの話を聞く時間が殆どなく、「寂しい」感じがした。精神科では患者さんとの話の中で日々の口調、表情に変化があり、新鮮な気持ちで日々面接が出来るようになった。一人ひとり背景が違うため一人ひとりゴールが違うので、生まれてから現在に至るまでの生活背景を聞く必要、そして退院後の生活をイメージして治療目標を立てる必要がある。具体的には作業所、地域活動センター通所、仕事や家庭内での役割を担う、転院し療養継続など。仕事がルーチンワークにならなくて楽しい。
・統合失調症、気分障害、認知症など様々な病態の患者さんを担当する中で、家族や自身などの身近なひとの精神状態を意識的・客観的に把握するようになった。
 家族の不調時に話を聞く、睡眠時間を確保出来るよう手助けをするなど。自身の不調時に原因を振り返り、対処しようと努めるように今まで以上に意識できるようになった。

 出産・育児を通して、心にゆとりを持っていなければ仕事も家庭もうまくいかない(我が家の場合)と思うようになりました。育児をしながら研修させていただけているのは本当に有難いものです。思うようにいかないことばかりの育児でも、楽しんでやっていけるのは神戸大学病院精神科で恵まれた環境で研修させていただけ、心身に余裕があるからだと思います。子供たちがスクスク成長するのを見守りながら精神科医として自身も成長していきたいです。