研修案内

初期卒後臨床研修

研修の概要

神戸大学病院群初期臨床研修プログラムは、神戸大学医学部附属病院と協力病院による病院群での初期2年間の臨床研修を行うプログラムです。2年間大学病院で研修を行う「一般コース」と、1年目は協力病院、2年目は大学病院で研修を行う「たすきがけコース」の二つのコースから選択することができます。どちらのコースでも、当科での研修が可能となっています。

 一般コース
大学病院において2年一貫の研修を行うコースであり、各診療科等の指導経験豊富な指導医のもとで、プライマリ・ケア技術修得に必要な一般症例から、大学病院ならではの高度な症例まで幅広い経験が可能となっています。
精神科は必修分野として4週間研修します。また、選択科目として最大32週間研修することが可能です。
 たすきがけコース
1年目をたすきがけ病院で、2年目を大学病院において研修を行うコースであり、一般症例数に恵まれた一般病院と高度症例数に優れた大学病院の双方を経験できます。
精神科は必修分野として4週間研修します。また、選択科目として研修することも可能です(選択できる週数は協力型病院に依ります)。

研修の内容

精神科病棟は一般病棟とは独立した病棟であり、定床44床を有する男女混合閉鎖病棟です。年間200人近くの新入院があり、1日当たりの外来患者数は100人を超えており、統合失調症、認知症、気分障害に加え、症状精神病やアルコール依存症、摂食障害など多くの症例を経験することができます。そのため初期卒後臨床研修の到達目標である精神症状の捉え方の基本や精神疾患に対する初期的対応の仕方、治療方法などをより深く理解することができます。また当科には薬剤師、精神保健福祉士、臨床心理士、作業療法士が専属で勤務しており、各職種の専門性を生かしたチーム医療を行っているため、より多方面から病態を評価し、治療を行えるようになっています。
当科の研修は、主に臨床診療です。臨床診療は外来診療、病棟診療、コンサルテーション・リエゾンの3分野に分けることができます。また臨床診療以外にも研修医向けの精神疾患の基礎知識を習得するための勉強会にも力を注いでいます。

 外来診療
外来では、主に初診患者の予診を行い、それらを要領よくまとめて初診担当医師に報告し、診察に立ち合いながら面接の進め方や診断法、治療の選択法などを学びます。
 病棟診療
病棟では患者を担当しますが、一人の患者を指導医、後期研修医、初期研修医の3人体制で受け持ち、診断や治療方針を密にディスカッションしながら、治療を進めていきます。毎朝8時45分よりショートカンファレンスを開き、指導医と研修医が治療方針について話し合います。
 コンサルテーション・リエゾン
コンサルテーション・リエゾンはリエゾンナース、専従心理士、精神科医で構成されているリエゾンチームによる回診を週3回行っており、初期研修医はリエゾンチームと一緒に身体科病棟入院中の身体合併症を持つ精神疾患患者や精神症状を持つ身体疾患患者の診察に同行します。リエゾンチームと身体科医師と協働で行う治療のあり方について研修することで、より全人的な医療への認識を深めることができます。

1週間のイメージ

 
午前ショートカンファレンス
病棟業務
リエゾン
ショートカンファレンス
病棟業務
ショートカンファレンス
病棟業務
リエゾン
ショートカンファレンス
病棟業務
ショートカンファレンス
病棟業務
リエゾン
午後 教授回診
病棟業務
連絡会
精神医学セミナー
病棟業務 病棟業務 病棟業務
基礎セミナー
リエゾンカンファレンス
病棟カンファレンス
新入院紹介
病棟業務