専門外来紹介

専門外来紹介

児童思春期・AYA世代こころの総合診療センター

 

 近年、こころの健康に何らかの不調を抱えるこどもや若者が増え、サポートの必要性が高まっています。しかし、こどものこころを専門とする病院は少なく、初診外来受診まで数か月待ちといった地域も多くあります。
 不調を抱えるこどもたちは気持ちを言葉で表現することが難しい場合が多く、さまざまな症状で表現することも少なくありません。また、若者たちは就学・就労・結婚・出産・子育てなど様々なライフイベントに直面し、複雑なこころの問題を抱えやすい時期です。当センターでは、そのようなこどもや若者の心に寄り添い、また児童思春期だけでなくサポートが得られにくいAYA世代(若年成人)までを包括的に支援します。
 地域でこどもたちが安心して暮らせるように、学校・医療機関・行政機関と密に連携し、こどものこころの問題に対する医療体制の確立に少しでも貢献していきたいと思います。

うつ・復職支援外来

 

 対象は、①長期休職や失業中で復職・社会復帰をどのように具体的に進めていったらいいか悩んでいる、②症状が安定せずなかなか社会復帰に至っていない・復職するがすぐに休職を繰り返している、復職はできているが薬を減らしてきたい等を考えているうつ状態やうつ病の方々です。
 外来ショートケアでプレリワーク・プログラム(本格的なリワークへの橋渡し)や、必要に応じて、入院による生活リズム立て直しプログラムを実施しています。

アルコール専門外来 ~AREDA*~

*Alcohol Reduction & Abstinence program
 身体疾患のために当院他科通院中で飲酒の問題がある方を対象に、アルコール依存症かどうかの診断、疾病教育および減酒・断酒療法などの治療を実施しています。さらに進んだ専門治療が必要な方には関連のアルコール専門治療機関への紹介も行っています。

ギャンブル症専門外来

ギャンブル症に関して、精神科外来にての定期的な診察や個別治療プログラムを実施しています。
当院は兵庫県ギャンブル等依存症の治療拠点機関となっており、県内の治療・相談機関の職員に対する研修等も行っています。
また、ギャンブルに関して困っているご家族のいる方の家族相談も精神科神経科の外来で受け付けておりますので、お気軽にどうぞ。家族相談を希望される場合は以下のメールアドレスまでご連絡いただければ、日程の調整をさせていただきます。
Email: psychiat@med.kobe-u.ac.jp 担当: 岡田
※継続相談となる場合は、ご家族様ご自身が受診されるという形にさせていただく場合もあります。

認知症センター

詳細はこちら https://www.hosp.kobe-u.ac.jp/gairai/dementia.html をご覧ください。

反復性経頭蓋磁気刺激療法に向けた外来

2024年度より、反復性経頭蓋磁気刺激療法(rTMS: repetitive Transcranial Magnetic Stimulation)を導入し、新たな治療を開始いたしました。rTMSは、磁気を用いて脳の特定部位(左前頭前野/背外側前頭前野)を刺激する最新の治療法です。うつ病で薬物療法が十分な効果を発揮しなかった患者さんに適応があります。rTMSを実施する場合は原則入院となりますが、その適応を判断するための外来を開設しております。