睡眠は、記憶と感情のオペレーティングシステムである。
なぜ睡眠か、なぜ今か
睡眠中の脳は、記憶を再構築し、感情を調整し、行動を予習する。しかし、それがどのように行われ、 どう介入できるのか — これは神経科学の最も深い未解明問題の一つである。
当研究室はこの問いを複数の方向から並行して追求している。海馬で生まれ続ける 新生ニューロンがレム睡眠中に記憶痕跡へ組み込まれる回路機構の解明、リアルタイム 睡眠ステージ判定 AI、想起音刺激による標的化された記憶再活性化、そして特定の神経学的状態に対する 臨床応用への展開。神戸大学医学系研究科を拠点に、NCNP・筑波大 IIIS・理研 CBS・国内外の パートナーと協働している。
3 つの研究の柱、1 つの問い
睡眠中の脳はどのように記憶を固定するのか。私たちはこの問いを 3 つの柱で追究します。 いずれの柱でも 「睡眠」 が共通の縦糸です。
睡眠による記憶ダイナミクスの基礎機序
レム睡眠が、新生ニューロンと回路レベルのリマッピングを通じて記憶を固定する基盤メカニズム (Kumar et al., Neuron 2020 / Srinivasan et al., Nat Commun 2025)。
詳細を見る 柱 2睡眠と PTSD — 病態メカニズムと治療技術開発
動物モデルでの恐怖記憶機構と、PTSD 患者の睡眠リズム異常の臨床研究、そして Sound Exposure during Sleep(SES) による治療技術開発。
詳細を見る 柱 3睡眠を利用した神経再生医療
Galectin-1 の発見(PNAS 2006)から、睡眠を利用した回路修復まで、 20 年にわたる連綿たる系譜による再生神経科学への挑戦。
詳細を見る最新ニュース
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2026 · 05
SES 実施可能性試験のプレプリント(Ino et al., medRxiv)
PTSD を対象とした Sound Exposure during Sleep(SES)の First-in-Human 実施可能性試験 (jRCT1030230706)のプレプリントを medRxiv で公開しました(査読中)。詳細はニュース。
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2026 · 04
科研費 基盤A 採択
「睡眠ダイナミクスに内在する記憶固定化メカニズムの解明と応用」(坂口代表、3 年)。 慶應義塾大学・筑波大学 IIIS・神戸大学との共同研究。
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2026 · 04
桃原悠人 助教 着任
UTHealth でのポスドク経験を経て、桃原悠人が助教として着任しました。
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2026 · 01
神戸大学に着任しました
坂口昌徳が神戸大学大学院医学系研究科 神経生理学分野 教授に着任しました。 2026 年 5 月より筑波大学 客員教授、理化学研究所 脳神経科学研究センター(RIKEN CBS) 客員研究員を兼任しています。
仲間を募集しています
国籍を問わず、睡眠・記憶・トランスレーショナル神経科学に情熱を持つ方を歓迎します。 神戸大学医学系研究科を通じた博士課程、ポスドク、客員研究員、短期インターンの受け入れが可能です。 JSPS、HFSP、MEXT などの外部資金経路も支援します。