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会長挨拶


nibu日本耳鼻咽喉科学会は耳鼻咽喉科・頭頸部外科領域の診療に従事する医師が集う学術団体です。日本耳鼻咽喉科学会兵庫県地方部会はその兵庫県支部にあたり、耳鼻咽喉科・頭頸部外科学の学術的発展と、卓越した技能と豊富な専門的知識、高い医療倫理を併せ持つ優れた耳鼻咽喉科医を育成することを二本の柱とし、病院・診療所での診療、乳幼児健診・学校検診、耳の日・鼻の日相談会・講演会など、様々な活動を通じて、兵庫県民の皆様の健康増進・医療福祉に貢献するよう努めています。


患者様へ―耳鼻咽喉科が扱う病気―

耳鼻咽喉科は極めて多彩な病気を扱っています。難聴・耳鳴り・中耳炎・めまい・顔面神経麻痺など耳に関連した病気、慢性副鼻腔炎(ちくのう)・アレルギー性鼻炎・嗅覚障害などの鼻の病気、味覚障害・咽頭炎・慢性扁桃炎・睡眠時無呼吸症候群・舌癌・咽頭癌などの口腔・咽頭(のど)の病気、声帯ポリープ・喉頭癌などの喉頭の病気はもちろん、耳下腺腫瘍・甲状腺癌など頸部(くび)の腫瘤(はれ・できもの)を扱うのも耳鼻咽喉科です。最近、高齢化社会を迎えて、脳出血や脳梗塞などが原因で、お食事に悩むお年寄りが増えてきました。こうした摂食・嚥下障害の診療も耳鼻咽喉科医が最も得意とするところです。

研修医・学生の皆さんへ

耳鼻咽喉科は様々な疾患を扱っていますので、検査や治療法も内科的なものから、内視鏡・顕微鏡による微細な検査・手術、そしてダイナミックな頭頸部外科まで、バラエティーに富んでいます。内科志向の方も外科志望の方も、きっとそれぞれの特性を活かして主役となれる分野が見つかるはずです。皆さんの参加を心からお待ちしています。なお、2010年度から、卒後臨床研修2年目に最大11カ月間、希望する診療科で選択研修できるように制度が変わりました。将来、耳鼻咽喉科へ進むことを検討されている方は、耳鼻咽喉科の多彩な疾患・検査法・治療法を経験できるように、2年目の選択実習で耳鼻咽喉科を長期間選択できる研修施設(プログラム)を選ばれることをお勧めします。

注:研修施設・研修プログラムにより選択科目の期間は異なります。
  詳しくは、各大学・病院のホームページをご覧ください。