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教授挨拶

心臓血管外科 教授
岡田 健次
岡田健次 教授

2018年10月1日付けで神戸大学大学院医学研究科 外科学講座 心臓血管外科学教授に就任いたしました.前任地の信州大学 外科学教室 心臓血管外科学教室には4年間勤務させていただき大変貴重な経験を積ませていただきましたことを深謝いたします.すばらしい環境の下,すばらしい仲間と毎日全力で仕事できたことを大変誇りに思います.

さて神戸での私のミッションは前任地での経験を十分活かし診療,教育,研究に邁進することであります.まず日常診療においては医療の質向上に全力を尽くし,すべての心臓血管外科疾患(虚血性心疾患,弁膜症,大動脈疾患,重症心不全)において、遠隔期の生活の質を重視し個々の患者さんに最適な最先端医療を安全,安心のもとおもてなしの心を忘れずにお届けしたいと思います.若年者から高齢者まで様々な背景を有する患者さんに対応する必要があり治療効果の最も高い術式で対応してゆきたいと思います.

そのために我々は技術と知識と精神力を研ぎ澄まし日々進化する必要があることを自覚しています.緊急手術は当科では避けて通れないものでありますが,前任地同様環境が許す限り受け入れるno refusal policyを貫き地域医療に貢献してゆきたいと思います.

具体的な診療内容は,虚血性疾患に関してはより低侵襲な人工心肺装置を使用しないオフポンプ冠動脈バイパス術を第一選択とし,弁膜症に関してはご自身の弁を温存する自己弁温存大動脈基部置換術,小切開による低侵襲僧帽弁形成術やカテーテル的大動脈弁置換術を積極的に施行し,大動脈疾患に関しては大動脈解離のすみやかな受け入れ,胸部,胸腹部大動脈瘤に対する積極的な拡大手術,リスクに応じた低侵襲治療であるステントグラフト選択などであります.また重症心不全に対する植込み型補助人工心臓施設認定も受け治療の幅はより広がっております.

もうひとつの重要なミッションは教育であります.神戸大学心臓血管外科グループは誇るべき数多くの関連病院を有しており、大学が中心となりグループ全体でリーダーシップを有しチーム医療に秀でた心臓血管外科医を丁寧に育成してゆきたいと思います.若手医師の眼が輝き一緒に働きたいと思えるチーム環境を作り上げてゆきたいと思います.学生教育も極めて重要で医学知識のみならず患者さんとの接し方,コミュニケーションのとり方(ノンテクニカルスキル)などより実践的な教育を遂行してゆきたいと思います.興味のある若手諸君お待ちしております.

最後に研究は重要であります.医学において「今日の禁忌は明日の適応」といわれることがあります.今日乗り越えられないため禁忌とされていたことが,ひとつのブレークスルー(壁を打ち破る事柄)により明日には適応となることを今までも経験しております.臨床に役立つ基礎的研究やエビデンス形成に役立つ臨床研究を推進し世界に情報を発信してゆきたいと思います.すべてにおいて「覚悟を決めてやりきりたい」と思います。よろしくお願いいたします。