医局からのお知らせ

  • 2025.07.10
  • お知らせ
  • 【研究成果】稲田雅美らの研究成果が日本救命医療学会雑誌に掲載されました

  • 稲田 雅美, 大野 雄康* 山田 勇, 小谷 穣治. 外傷性白内障を発症した眼窩内木片異物の一例. 日救命医療会誌. 2025;39:31-38.
    *Corresponding author

    眼窩内異物は, 眼球損傷や眼窩内感染などが懸念される, 注意を要する疾患です. 今回当科の稲田雅美ら (現所属: 沖縄県立宮古病院) は、
    木片異物が左上眼瞼部より左前頭洞へ貫通し, 外傷性白内障を発症した一例を報告しました。本症例は眼球損傷がないにも関わらず外傷性白内障を発症した稀な一例です。稲田らは眼窩内木片異物によるひずみにより, 赤道部方向に水晶体が引き伸ばされた結果発症したと考察しました。本症例のように, 眼窩内異物ではたとえ眼球損傷がなくても, 間接機序により視力低下を来すことがあるため, 注意が必要です。
    示唆に富む貴重な一例を考え、ここに紹介させていただきます。

    本論文の全文には、以下のURLからアクセスすることができます:

    https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsccm/39/0/39_31/_article/-char/ja

    ss_2025-07-10 195335.png


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