- 2024.08.25
- お知らせ
【研究成果】陳 美仁子らの症例報告が救急医学 (2024) に掲載されました
陳 美仁子、大野 雄康*、山田 勇、小谷 穣治. 全身性炎症反応症候群ならびに多臓器不全を呈し敗血症との鑑別に苦慮した血管内リンパ腫の一例. 救急医学. 2024; 48: 1003-1010.
*corresponding author
血管内リンパ腫 (Intravascular lymphoma; IVL) は小血管内に腫瘍細胞が増殖する稀なB細胞リンパ腫です。。IVLでは腫瘍化したBリンパ球が大量の炎症性サイトカインを産生するため、全身性炎症反応症候群 (systemic inflammatory response syndrome; SIRS) を伴う治療抵抗性のショックをきたすことがあります。この度当科の陳らは、全身性炎症反応症候群ならびに多臓器不全を呈し敗血症との鑑別に苦慮したIVL症例を報告しました。本症例報告は「単なる敗血症では説明がつかないSIRS・多臓器不全に出会った際には、IVLを鑑別診断に入れておく必要がある」とうメッセージを伝える重要な論文であり、ここに紹介させていただきます。
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