- 2022.09.17
- お知らせ
【研究成果】齋藤 雅史らの総説が外科と代謝・栄養 (2022) に掲載されました
齋藤 雅史, 藤浪 好寿, 大野 雄康, 山下 公大, 井上 茂亮, 小谷 穣治. 敗血症後症候群および精神障害の病態形成と回復過程における脳内T細胞の役割. 外科と代謝・栄養. 2022 年 56 巻 4 号 p. 155-159.
現在、敗血症患者の治療目標は, 生命予後の改善のみならず、長期予後の改善へとシフトしています。敗血症患者の約70%に認知機能障害や精神機能障害などの、何らかの中枢神経障害が見られ、この病態は「敗血症性脳症」と呼ばれています。敗血症患者の長期予後改善を議論するためには、この「敗血症性脳症」の病態生理を理解することが重要です。
今回当科の齋藤 雅史らは、敗血症脳症の回復過程における免疫細胞の動態について、最新の知見を整理し、総説として発表しました。本総説では、敗血症脳症の回復におけるT細胞やグリア細胞の動態について、意欲的に、かつ明確に解説されています。
本総説は、敗血症患者の長期予後改善にアプローチするための貴重な資料になることが期待され、ここに紹介させていただきます。本総説の全文は、以下のリンクからご覧になれます:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jssmn/56/4/56_155/_article/-char/ja
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