教授からのメッセージ


我々の研究室では、ヘルペスウイルスに関する研究を行っています。昨今、医療の進歩に伴い、今までは、病気を起こさなかったウイルスが、猛威をふるい問題となっています。原疾患は、治癒しても免疫能の低下により、ウイルスが活性化し、それらのウイルスによる感染症で死亡してしまう例も少なくありません。ヘルペスウイルスは、そんなウイルスのひとつです。子供のころに初感染し、私たちの体に潜伏感染し、生涯を私たちとともにします。何らかのかたちで免疫能が低下した場合、再活性化し、宿主に病気を引き起こします。どのような場合に、どのようにしてウイルスが再活性化・増殖し、病気を引き起こすのか、そんな謎を解くため、私たちは研究しています。

ウイルスは、宿主に感染し、宿主の体を借りて、すなわち宿主の体を利用して増え、子孫ウイルスを生み出します。しかし、私たちの体は侵入してきたウイルスを退治するため、免疫系を果敢に稼働させます。すなわち、ここでウイルスと宿主の攻防がおこります。
そんな生命現象の謎を解くことによってウイルスだけではなく私たちの体に関わる神秘の謎解きにも迫ることもできます。

でもヘルペスウイルス、実は、私達の体にとって必要不可欠なウイルスなのかもしれません。
何故?

これらの研究は、またウイルス感染症の診断法の開発、予防法、すなわちワクチン開発や治療法の開発にも繋がります。

一緒にヘルペスウイルスの世界を探求し、ウイルスが引き起こす驚異的な謎を解いてみませんか? 
将来、研究者を目指しておられる医学、歯学、理学、工学、薬学、農学など生命科学系の学部出身者の方々の参加を大歓迎いたします。私たちの研究に興味をもち、一緒に研究をしてみたいと思われた方は、ご連絡ください。

研究に対する熱意をもった方の訪問を大歓迎します!
一緒に夢に向かって歩きましょう!

森 康子


略歴
近畿大学医学部卒。
大阪大学医学部附属病院眼科および眼科関連病院にて眼科医師として臨床に従事。
その後、基礎研究を志し、
大阪大学大学院医学系研究科博士課程入学。
博士課程修了後、
ドイツエアランゲン大学医学部研究員。
大阪大学大学院医学系研究科助手、助教授、
(独)医薬基盤研究所チーフプロジェクトリーダーを経て
神戸大学大学院医学研究科教授。

受賞:
2017年 小島三郎記念文化賞
2019年 HHV-6 foundation's Dharam Ablashi Lifetime Achievement Award

趣味:宝塚歌劇を観ること。
モットー: あきらめないこと。 
2013年、研究室の長年の夢であったHHV-6Bの宿主レセプターを同定できました。
リガンドの同定から9年、あきらめず前に進んできてよかったと思います。
この間、一緒に研究に携わって下さったラボメンバーや共同研究頂いた諸先生方、ご指導、ご鞭撻頂いた諸先生方に感謝の気持ちでいっぱいです。
ひとつひとつのデータの積み重ねが新たな発見を生み出すことを実感しています。
夢は叶えられるもの、
さらなる夢を追いかけ、
新しい発見目指してラボメンバーとともに進んでいきたいと思います!