医療創成工学専攻における教育
医療創成工学専攻の教育方針
医療現場で、医療機器開発を主導する創造的開発人材を育成します!

- 医療現場での実践教育
医療現場を重視した教育環境で演習・実習を行います。
- ニーズ探索と課題解決
自ら医療現場の課題を探索し、解決する能力を養います。
- 医と工のタッグ
医学および工学技術に対する幅広い知識と理解力を養います。
教育・研究分野
体内医療機器を含めた高度管理医療機器(クラスⅢ・Ⅳ)から一般医療機器やヘルスケア機器に至るまで、幅広く診断系・治療系 医療機器の開発と実用化に、分野間で連携して取り組みます。
- 医療機器システム学分野
- 精密診断治療機器学分野
- 体内医療機器学分野
本専攻では,各教育研究分野のそれぞれに,医学系の教員と工学系の教員の両方を配置しており、医学と工学を核とした多角的な視野を持てるように涵養し、機器開発及び実用化に向けた教育と研究を行います。
そのために指導教員と専門分野の異なる副指導教員を置き教育研究分野を横断した複眼的な教育及び研究開発指導を行います。
医療機器システム学分野
デジタル技術やナノテクノロジーなど先端技術を積極的に活用し、個別機器ならびにそれらを統合したシステムとしての医療機器開発を行います。
- 低侵襲治療機器
- 診断機器
- ヘルスケア機器
- 医用センサ
- ナノテクノロジー
- AI診断
- プログラム医療機器
- 遠隔医療
- 在宅医療
- ウェアラブルデバイス
- 健康管理/診断/治療アプリ
精密診断治療機器学分野
精密な診断や治療を目的とした、手術支援ロボット・器具類、内視鏡や画像診断装置、ナビゲーションや判断支援機器等の研究開発を行います。
- 手術 支援 ロボット
- スマート治療室
- ナビゲーション
- 内視鏡
- 画像診断
- AI治療
- レギュラトリーサイエンス
- 低侵襲治療機器
- リハビリ・介護支援
- 複合産品(医療機器と薬剤や生物製剤の組み合わせ)
体内医療機器学分野
人工血管、血管・尿管・胆管ステント、組織締結用 クリップ、整形外科用インプラントなどの人の体内に留置する医療機器及び治療デバイスのコンセプト創造、モデルデバイスの研究開発を行います。
- 体内治療デバイス
- 低侵襲治療
- 超音波治療
- 生体適合性
- 生体内分解性
- 有機・高分子材料
- 金属材料
- 複合材料
- 薬剤放出制御デバイス
- ナノマテリアル
- コーティング
- 表面装飾・改質
- 再生医療支援機器
- 人工臓器
医療創成工学専攻での人材育成

教育課程
博士前期
※ 黄色ハイライトは必修科目,紫は選択科目
- イノベーション科目
-
デザイン思考をベースとした問題解決アプローチや、ニーズを踏まえた医療機器コンセプト創造等について、ものづくりの観点から学びます。
- 問題解決基礎演習
- 医療機器コンセプト創造学特論
- 医療機器コンセプト創造演習
- 医療機器社会実装学持論
- オペレーション科目
-
事業化を見据えた医療機器開発に不可欠なレギュラトリーサイエンスや、種々ビジネス戦略/品質マネジメントに係る知識等について、コンセプトを社会実装する際の法規制の観点から学びます。
- 医療機器レギュラトリーサイエンス学特論
- 医療機器ビジネス学特論
- 医療機器品質マネジメント学特論
- 実践創造実習
-
現場観察と医療従事者とのコミュニケーションをベースとしたニーズ探索や、ニーズに基づくコンセプト創造について、グループワーク実習によって学びます。
- ニーズ探索臨床現場実習
- 医療機器コンセプト創造実習
- ものづくり実習
- 工学系科目
-
先端的な医療機器やシステム設計・開発の具体例をオムニバス形式の講義で学ぶとともに、「メディカルデバイス工房」における最新鋭の実機を用いた演習を通して体感的に学びます。
- 医療機器・システム設計概論
- 医療機器・システム設計演習
- インターンシップ
-
医療機器メーカーの医療機器開発現場を体験し、向学心の向上を図るとともに、学んだことを社会に還元する意味を学びます。
- 専門科目
-
医用材料工学や病態代謝学といった工学系分野・生命医学系分野の種々知識を選択制で学びます。
- 【医学系科目】
- バイオメディカルサイエンスA/B
- 社会医学・生命倫理・安全
- 科学英語
…など
- 【工学系科目】
- 医用材料工学
- 医用有機化学
- 医用センシング
- 計測技術概論
- AI・深層学習
- データサイエンス演習
- プログラミング演習
…など
- 【医学系科目】
- 特別研究
-
2年間を通して実施する特別研究において、医療機器または医療機器開発に関する研究テーマを決定し、先行研究レビュー、研究計画立案、倫理審査書類作成、実験の実施、データ解析などを行い、解釈と考察を基にして修士論文を執筆し、医療機器または医療機器開発に関連する研究の一連の過程を学びます。
- 補講
-
上記科目に加えて、工学系や生命医学系の学生に対し、各々がこれまで学んでいない分野の基礎知識を習得するための補講科目を提供します。
博士後期
※ 黄色ハイライトは必修科目,紫は選択科目
- マネジメント科目
-
医療機器のプロジェクトマネジメントや、リーダーシップ/アントレプレナーシップ等について、経営の観点から深く学びます。
- 工学研究先端講義
-
医療機器に関する最新のトピックや学術的知識を基に、将来的問題や新規機器開発への可能性について議論します。
- 大学院特別講義
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第二言語による口頭/視覚的プレゼンテーション能力を修得します。
- イノベーション科目
-
前期課程にて開講する必修科目を補講として受講することができます。
- オペレーション科目
-
前期課程にて開講する必修科目を補講として受講することができます。
- 工学系科目
-
前期課程にて開講する必修科目を補講として受講することができます。
- 特別研究
-
3年間を通して実施する特別研究において、医療機器または医療機器開発に関する研究テーマを決定し、研究プロジェクトを立案、企画、推進させ、獲得した成果を博士論文として執筆します。
カリキュラム
主なカリキュラム(博士課程前期課程)
※ 黄色ハイライトは必修科目,紫は選択科目
科目 | 入学前 | M1 | M2 |
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イノベーション科目 選択:1 必修:3 |
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オペレーション科目 必修:3 |
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実践創造実習 必修:6 |
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工学系科目 必修:2 |
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インターンシップ 必修:1 |
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専門科目 選択:4単位以上 |
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特別研究 必修:10 |
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補講科目 |
上記科目に加えて、工学系や生命医学系の学生に対し、各々がこれまで学んでいない分野の基礎知識を習得するための補講科目を提供します。 |
合計:30単位以上