ご挨拶

神戸大学総合内科とは

  1. 総合内科は、大学病院という細分化された専門科集団の中において、各領域の専門家の力をうまく統合して複雑な問題を解決することを目指して診療しています。
  2. 何科の疾患かわからない、どこの科に行けばいいのかわからない、という患者様の診断、初期診療にあたります。
  3. 卒前・卒後の医学教育にも深く関わっています。将来専攻する診療科にかかわらず、学生・研修医に診療の基本となるような知識や考え方を教育します。

 神戸大学医学部附属病院総合内科は総合診療部と老年病内科が合併して誕生いたしました。2016年4月からは、坂口一彦が診療科長をさせていただいております。
 医学の進歩は著しく臓器別、疾患別の診療は今後もますます進んでいくと考えられます。大学病院には、高度な医療を実践するためにそれぞれの領域に特化した専門家が多くいます。しかしながら日本人全体の高齢化もあり、実際の患者様は心理社会的な側面も含め、問題は単純ではないことがほとんどです。このように複雑な問題の解決には一つの診療科だけでは十分に対応できないことがあります。神戸大学病院総合内科はそれぞれの専門家の診療が円滑にすすむように、あるいは全身管理を扱わない診療科が専門性をフルに発揮できるようにサポートをする立場にあります。
 一方、外来診療においては何科を受診していいのかわからない、どこが悪いのかわからないという患者様の初期診療にあたり、適切な診断・専門診療科へのご紹介という役割を担っています。
 内科にかかわらず、医師として身に付けておくべき基本的な技能や知識を学生や研修医に教えることも私たちの役割です。


 臓器や疾患に限定しない診療科であり、全身を診るうえで医学の古典から最新の論文まで、学ぶべき事は多いですが、やりがいはあります。
 一緒に汗を流し、一緒に学べる仲間を募集しています。

                                                 総合内科 診療科長 坂口一彦