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先輩医師からのコメント

教授・錦織 千佳子

「皮膚」は人体で最大の臓器です。その「皮膚」を場としておこる様々な生命現象、そしてその破綻による皮膚疾患を学ぶのが皮膚科です。疾患の幅はとても広く、アレルギーなどの炎症疾患、皮膚腫瘍、そして光線などの環境による皮膚疾患の誘因や修飾が様々な形で現われます。目に見える情報を組織診断と関連させながら、皮膚の細胞のどの分子がターゲットになって症状が引き起こされているのかを追求し、その病態を考えながら診断と治療を進めます。

皮膚科学は従来から我々が親しんできた旧来の臨床皮膚科学、皮膚病理学だけでなく、分子生物学、遺伝学などをも包含する学際的な学問体系に発展しています。それだけに皮膚をモデルとして新しい発見も多くなされ、躍進する分野です。研究は病態の理解に非常に重要なものとの考えから、皮膚アレルギー疾患、皮膚悪性腫瘍、光生物学などの研究を進めています。特に分子レベルで生命現象を捉えるため、シグナル伝達医学での研究実績・伝統のある当大学の基礎医学分野との共同研究も精力的に進め、分子生物学的アプローチをめざしています。そして、その病態に基づいた治療の開発をめざしています。

このように一見簡単そうに見えますが、奥が深い学問です。臨床的にも治療効果も目に見やすく、患者さんと共に一喜一憂し、それが自分の精進への原動力ともなり、やりがいのある医者人生を歩めます。

physician Scientist をめざす、エネルギーあふれる若い先生方、是非、神戸大皮膚科に入局し、一緒に「皮膚」の神秘に迫りませんか?

4年目 後期専攻医

入局してはや一年。右も左もわからない私を温かく迎えてくださった医局の皆様には感謝の言葉しかありません。では早速、当医局の紹介をさせていただきます。まず、神戸大学皮膚科の魅力として、マンパワーがあります。病棟管理は基本的に、一人の患者さんを2〜4人の医師によるチーム制で診るので、安心して診療ができる環境となっています。また膠原病から悪性腫瘍など様々な症例を同時に受け持つことができ、様々な主治医に相談ができます。午前は基本的に外来に付きっきりです。そこでは処置の仕方、皮疹のカルテの記載方法を実践として毎日学ぶことができます。皮膚科医として最初の一歩を踏み出す際、神戸大学皮膚科はすばらしい場所だと思います。場所がら、買い物や観光もできますし是非、観光がてら見学をお勧め致します。

8年目 大学院生

大学院入学に迷いもありました。しかし院生として生活をする今となっては、大学院に入って間違いはなかったと思っています。その理由は

  • 自分が希望した研究が出来る
    ベテラン教官が多数。強制がない。基礎系講座での研究も可能。理化学研究所などとも連携大学院でコラボレーションあり。
  • 臨床力も身に着く
    日本でもトップクラスの病床数をもつ皮膚科であり症例が豊富。外来を行うことはもちろん、臨床カンファレンスにも積極的に参加。
  • 研究室の居心地がよい
    広く整った実験室。神戸の夜景を一望。(神戸花火大会はとってもきれいでした。)
  • 経済的に苦労はない
    大学院選択コースにより生活費や研究費の支給あり。社会人大学院という枠組みがあり、大学から給与を得ながら研究も可能。
  • 時間的な融通がきく
    時間を工面すれば5時帰宅や、土日旅行も気軽にOK。もちろん実験は24時間やりたい放題。
  • ここは神戸
    魅力的な街、自然。(かわいい奥さんにも出会えました。)

さあ、皆さんも楽しみながら新たな発見をしてみませんか!

8年目 医員

卒後4年目に出産し、約2年間子育て中心の生活を送っていました。子供も保育所に預けられるようになり、ひと段落したためD&Nブラッシュアップ(平成19年度に神戸大学付属病院で立ち上がった女性医師・看護師職場復帰プログラム)を利用し平成21年2月から復帰、大学病院で勤務しています。平成21年度は育児時短制度を利用し外来勤務中心の生活でしたが、子供も2歳と成長し、ある程度勤務していく自信も(少し)付いたので、平成22年度はみんなの力を借りながら、病棟主治医団の一人として奮闘しています。病棟復帰致しましたが、夜間当直は免除、帰宅時間も他のDrの協力を得て最大限に融通をきかせて頂いています。

現在、私を含めて3人の子育て中の女医さんがD&Nブラッシュアップを利用して大学病院での時短勤務をしており、皮膚科医を続けていくにあたっての今後の目標から、仕事と家庭の両立をどうしたらいかに効率よくできるか(いかに手抜きをするか?)?といった話題、子供の病院・保育園、いい遊び場所はどこ?といった皮膚科以外の相談もし合っています。

人がたくさんいれば、子供の発熱で預け先がないと行った急な事情でも対応可能です。 仕事も家庭も両立していきたい女医さん、現在子育て中で復帰を考えている女医さん、一緒に働いていきませんか?

→(参考リンク)子育て医師支援プロジェクト

教官より

講師・永井 宏

臨床面・研究面ともに活気あふれる医局です。皮膚科専攻を考えている方は、是非一度見学に来てください。

講師・福永 淳

皮膚疾患は誰が見ても目にすることができ一見分かりやすいように感じるかもしれませんが、まだまだ解明されていないことが多く奥の深い領域です。他領域の疾患と比較すると患者様の要望も高くなってきており、医療従事者としても結果がはっきりとするだけにやりがいのある領域だと思います。

  • 子育て医師支援プロジェクト