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ごあいさつ

神戸大学乳腺内分泌外科学分野は2008年4月に、神戸大学外科学講座の一分野として新設されました。
それまで、旧第一外科乳腺グループ(通称:乳研)として、多くの先生方が築いてこられた礎を、私が県との連携教授という形で引き継ぎ、諸先輩はじめ同門の先生方、メディカルスタッフの皆さんの温かいご支援のおかげで今日まで少しずつ発展してきました。
年間9万人の日本人女性が罹患し、1万5千人が死亡する乳癌は、社会的にも広く認識され、検診を呼びかけるピンクリボン運動や啓蒙活動である市民公開講座も活発に行われるようになってきました。

乳癌に対する研究が進み、乳癌は均一な疾患ではなく、遺伝的に異なる分子学的クループに分類されることがわかり、個々の腫瘍が発現する分子マーカーに基づいた治療が実践されてきています。種々の遺伝子診断によって、再発リスクや薬物療法の効果を予想できるようにもなってきました。

乳癌診療は、乳房という一臓器に関して、診断から手術、薬物療法、再発治療、緩和治療まで乳腺外科医が完結するというスタイルを長年とってきました。しかし、診断技術、薬物療法が多岐にわたり、また、患者さんの意識も変化してきた現在では、我々乳腺専門医も柔軟に診療スタイルを変えつつあります。

診断面では、MRIやPET/CTによるfunctional imagingの進歩によって、放射線科医との協力でより詳細な診断を目指し、治療面では、薬物療法の施行に際し腫瘍内科医との連携を行い、手術では、根治性と整容性の両立を目指すOncoplastic surgeryを形成外科医との協力で行っています。緩和治療でも、地域連携も含めた緩和治療チーム、在宅治療医との連携が必要不可欠になります。

乳腺専門医が中心になり、各科医師、他職種メディカルスタッフと協力して乳癌患者さんの診療に当たるスタイルが確立されてきました。すべてはチーム医療による次元の異なるトータルケアであり、その重要性は、全てのがん診療に認められています。そのために、これからの乳腺専門医には、幅広い知識と技術、コミュニケーション能力が求められます。

当科では、乳腺専門医を目指す若い先生方が、大学と関連施設で、充実した指導のもと、臨床に研究に日々励んでいます。乳腺に興味のある研修医、専攻医、学生の方は、是非、一度当教室を訪ねてください。

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