神戸大学大学院医学研究科腎泌尿器科学分野

Division of Urology, Department of Surgery Related, Kobe University Graduate School of Medicine

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研究グループ

癌グループ

 神戸大学泌尿器科の癌グループは、最新の医学研究と臨床治療を組み合わせ、患者様に最善の医療を提供することを目指しています。癌グループは、泌尿器科領域の悪性腫瘍である腎癌、膀胱癌、前立腺癌、精巣癌などの研究を行い、新たな治療法の開発や治療成績の向上に取り組んでいます。そして、研究で得られた成果は、国内、国外の学会で積極的に報告し、また、論文化することで世界に発表しております。

 実際の臨床においては、早期がんの低侵襲手術に積極的に取り組み、低侵襲治療の代表であるロボット支援手術に関して、年間約300症例の手術を行っております。進行がんの治療に関しては、多数のスタッフで治療方針に関してディスカッションを行い、ガイドラインに基づいた適切な治療を行っています。分子標的治療薬や免疫療法によって効果が得られた際には、手術治療と組み合わせることでさらなる治療成績の向上に努めています。

臨床研究では、臨床研究では連携施設の協力も仰ぎながら、後ろ向きであっても良質なデーターを蓄積することにより、本邦における泌尿器科診療のリアルワールドを綿密に解析し、その結果を発信して行きたいと考えています。一方で、各種前向き臨床試験には積極的に協力することにより、国内外のエビデンスの構築にも尽力しています。

基礎研究における究極の目標はトラスレーショナルメディスンの実践にあります。臨床応用可能な基礎研究を実践するために、豊かな発想力で得た疑問を、最新の分子生物学的手技を駆使して検証することにより、bench to bed-sideの実現を目指しています。なお、基礎医学系教室との連携も重視し、当教室から大学院生を派遣し、種々のプロジェクトにおいて非常に魅力的な研究が進行しています。