Overview 概要

専門的手技のスキルアップを目指す県下の外科系医師等に対し、各科領域における専門的教育や手術手技トレーニングを実践し、地域医療に携わる人材の育成と安全で高度な医療技術の提供を目指します。

 神戸大学医学部先端外科医療・内視鏡トレーニングセンターは、先端的外科手術トレーニングを可能とする最新設備を備えた県下有数の施設です。
 外科領域における先端医療に関するものの多くは、腹腔鏡・胸腔鏡やそれらを応用した手術支援ロボットによる手術で、これらの手技は従来の開腹手術で行われていたものに代わる低侵襲手術として近年より多く行われていますが、身体を傷つける範囲を非常に小さくして術後の回復を早めるなど、手術を受ける方にとっての大きなメリットがあります。しかしながら、術者が狭い術野において鉗子を扱い手術を行うには、高い技術力や知識を必要とし、手技習得のためには、専門的な訓練、日々の地道なトレーニングが必須となっています。一般手術においても、これら先端的外科医療技術を応用し、身体への負担を減らす手技の習得が要求されつつあり、手術手技トレーニングは大変重要な課題であります。
 本センターでは、内視鏡技術、腹腔鏡手術、ロボット手術および一般外科等の手技習得を目指す兵庫県下の若手~中堅の外科系医師や将来の地域医療を支える医学部学生等を対象に、より臨床現場に近いかたちでの手術手技トレーニングを実践しています。
 各科領域の手術において、人に対し安全で高度な医療技術を提供できる人材の育成を目標に、高い技術力と豊富な知識を有する指導医が日々熱心に受講生の指導にあたっており、兵庫県全体の医療技術のレベル向上に寄与すべく運営・活動を行っています。