小児科診療案内
小児科診療案内

診療内容

腎臓膠原病グループ

小児医療センターの紹介 -腎臓膠原病グループ-
 神戸大学小児科腎臓・膠原病グループでは、小児期発症の全ての腎疾患ならびに膠原病の診療にあたっています。さらに慢性腎炎の治療法の開発および遺伝性腎疾患の研究におきましては世界を先導しております。
慢性腎炎(ネフローゼ症候群・IgA腎症など)
 
 私たちはネフローゼ症候群、IgA腎症などの慢性腎炎に関して、新規治療法の開発に向けて様々な治験や臨床試験を行って参りました。これらの試験結果はガイドラインにも大きく反映されております。
私たちのグループはエビデンスに基づいた治療を行うのみならず、このように質の高いエビデンス自体を世界に向けて発信し続け、小児の慢性腎炎治療の開発そのものに貢献して参りました。例えば難治性ネフローゼ症候群に対するリツキシマブを用いた治療法は私たちのグループを中心に開発し、世界で初めてその有効性を証明しました。それにより世界中のたくさんのこどもたちがこの難病から救われるに至っております。
遺伝性腎疾患(アルポート症候群・遺伝性ネフローゼ症候群・先天性腎尿路異常など)
 
 私たちはアルポート症候群、遺伝性ネフローゼ症候群、先天性腎尿路異常症をはじめとするすべての遺伝性腎疾患に関して、遺伝子診断体制を提供し、日本全国からの遺伝子診断の依頼をお受けしてます。またそれらの情報に基づく遺伝性腎疾患の臨床研究、基礎研究、新規治療法の開発を行って参りました。そのため、今では神戸大学小児科は世界的にも幅広く知られるほど豊富な研究データを発表して参りました。それらの豊富な情報に基づき、多くの患者さんに対して質の高い診断と治療にあたるとともに、遺伝性腎疾患の診療に関して、日本全国から沢山の相談を受けています(年間500件以上)。このように遺伝性の腎疾患におきましても豊富な情報を元に質の高い診断と治療を行い、遺伝性腎疾患を有するこどもたちに最適な医療を提供しております。
その他の腎疾患の診療
 
 私たちは末期腎不全のこどもたちに対する腹膜透析、血液透析、さらには神戸大学泌尿器科と協力し腎臓移植も行っております。兵庫県における小児の腎移植を提供する唯一の施設です。豊富な経験を元に、初期から進行した患者まですべての小児腎疾患の診療を提供しております。
膠原病の診療
 
 膠原病の中でも特に発症頻度の高い全身性エリテマトーデス(SLE)およびその他の膠原病の診療を行っております。小児期発症の膠原病は比較的まれですが、成人の膠原病専門医と協力し、質の高い医療の提供を行っております。


 
このページの先頭へ