専攻医
後藤 仁美先生
令和1年入局 月曜日が楽しみになる後期研修
私はかなり優柔不断な性格なのですが、専攻医になる際の診療科選びでも大いに悩みました。眼科に興味を持ったきっかけは、初期研修医をしていた病院で白内障手術を見て、マイクロサージェリーに惹かれたからです。
手術の種類も多く、優雅に緻密な手術をする先生方のかっこよさ、頼もしさに憧れを抱きました。
しかし、他の科にも興味があり決心がつかず、考えすぎてわけが分からなくなったタイミングで、一緒に働いていた先輩に「眼科医になれば、月曜日が楽しみになるよ」と言われ、そんなに楽しいのか、と眼科になることにしました。
神戸大学医局を選んだ理由は医局の雰囲気が好きだったことと、先輩である女性医師がたくさん活躍しており、またその働き方も多様で、自分が悩んだ時にも相談しやすいのではないかと考えたからです。
実際に、子育てをしながら大学病院で研究に携わっている方、市中病院で診療している方とモデルケースになる先輩方が数多くおり、神戸大学眼科学教室の度量の広さを感じます。もちろん、男性医師も子育てに積極的に関わりながら働いている方がおり、女性だけでなく男性の方にもモデルケースとなる先輩がいるかと思います。
マイクロサージェリーがしたいというだけで眼科専攻医になったため、はじめは特に興味のある分野はありませんでした。
外来も苦手で、遊園地の有名アトラクション並みの待ち時間となったこともあります。今も分かりやすく端的な説明を心掛けて修行中です。 市中病院、大学病院を経て今はこども病院で研修させていただいています。
こども病院は神戸大学医局からの派遣病院の中でも特殊な病院で、患者が基本的に18歳以下のこどもであるため、重点的に小児眼科を学べます。小児眼科は大人の外来とは扱う疾患が大きく異なり、一番多い疾患は斜視・弱視です。珍しい症例としては網膜芽細胞腫や未熟児網膜症、様々な遺伝子疾患などがあり、日々大変勉強になっております。こどもの診察ならではの、機嫌が悪いので診察させてくれない、検査が理解できずできない、なぜか診察室に入った時点で大号泣、、等困ってしまうこともありますが声かけを工夫することで診察が出来るようになったり、半年前には出来なかった検査が出来るようになったり、と患者さんと自分の成長を実感することも出来ます。弱視治療の結果、視力が出るようになった患者さんもたくさんおり、日々やりがいを感じています。
小児眼科はとても面白く、出来れば今後も小児眼科に携わりたいと思っています。
こんなに興味がわくものに出会えると思っていなかったので研修先を決めてくださった先生方には感謝しております。
たくさん悩んで決めた結果として眼科医となって日々働く中で、大変な日や憂鬱な月曜日がないわけではないですが、おかげさまで今のところ概ね楽しく毎日を過ごしています。眼科になるか悩んでいる方、医局をどうするか悩んでいる方はぜひ一度見学に来ていただければと思います。 この文章を読んでくださった方が、自分にとっての「月曜日が楽しみになる」科と基幹病院に出会えますように。
そしてそれが、出来れば神戸大学の眼科学教室だと嬉しいです。