開発支援
医療機器開発の推進
当院では、臨床研究推進センター 医療機器シーズ創出育成ユニットが、企業研究開発者や学内外工学系研究者と医療従事者とを繋いで臨床現場ニーズ情報と技術シーズ情報を一元管理し、医療機器開発を促進・支援するワンストップ・リエゾン機能を担っています。
本ユニットは、企業や学内外工学系研究者に臨床現場のニーズ情報を提供し、その一方で医療従事者に技術シーズ情報を紹介することで、産学医の人と人とのマッチングを推進しています。また、企業や学内外工学研究者と医療従事者との医療機器開発の伴走にも注力しています。
上記に関する相談は、当ホームページの「お問い合わせ」からご連絡ください。
拠点の成果
本事業実施体制において開発伴走した医療機器等
「セイフティー鉗子」の共同開発
本学医学部附属病院臨床工学部 石原 宗太朗技士は奈良精工株式会社と共に、透析の現場で誤って透析チューブを切断しない「セイフティー鉗子」(医療機器届出番号:29B1X00001000102)を共同開発しました。
「日本型エコシステムを通じた医療機器イノベーション」取材記事掲載
2023年6月23日、Harvard Business Reviewに神戸大学の「日本型エコシステムを通じた医療機器イノベーション」の取材記事が掲載されました。
同大学大学院医学研究科医療創成工学専攻/未来医工学研究開発センターの保多隆裕、村垣善浩の両教授が、日本型エコシステム形成のあり方、革新的医療機器開発の方向性についてインタビューを受けました。
耳鼻咽喉ビデオスコープ
2023年6月26日、ニプロ株式会社およびその子会社 株式会社町田製作所と本学医学部耳鼻咽喉科頭頸部外科分野の丹生 健一教授、同頭頚部外科学分野・大学院医学研究科医療創成工学専攻医療機器システム学分野の井之口 豪非常勤講師、神戸大学未来医工学研究開発センター機器開発推進部門の藤原 義明特務教授は、耳鼻咽喉ビデオスコープの共同開発について発表しました。
OFDI血管内画像診断システム
テルモ株式会社との共同開発で、近赤外光を用いて血管の断面を映し出す「OFDI(Optical Frequency Domain Imaging)血管内画像診断システム」の適応拡大に成功しました。これまでの適応は心臓の冠動脈でしたが、太ももからひざ下までの下肢動脈への適応について2021年6月に薬機法承認を取得し、同年11月には保険収載が認められました。同様の原理を用いた光干渉断層診断装置の中で下肢への承認を取得したのはOFDIが国内初で、本院循環器内科の起案によりプロジェクトが開始され、医師主導多施設共同治験を実施して承認を取得しました。
非けいれん性てんかん発作の脳波をリアルタイムで検出するためのソフト
2020年10月10日、健康・医療に関する次世代技術のコンテスト「第3回メドテックグランプリKOBE」の最終審査会が、応募106チームから絞られた12チームで開催されました。本学大学院医学研究科小児科学分野こども急性疾患学の永瀬 裕朗特命教授が、「非けいれん性てんかん発作からこどもの脳と心を守る」をテーマに発表されたチーム「protect kid’s brain」が、スポンサー企業エクサウィザーズ賞を受賞しました。また、会場投票では第1位に選ばれました。
本件は、本学システム情報学研究科の羅 志偉教授との医工学連携で開発を進めています。今後、既存の脳波計にソフトを組み込み、臨床で性能を検討していく予定です。
新型コロナウイルスなどの感染対策用アクティブマスク
2020年8月6日、本学医学部附属病院病理部・病理診断科 伊藤智雄教授とマトリクス株式会社は、医療現場などにおける新型コロナウイルスなど感染対策のためのアクティブマスクを共同開発しました。
医療用酸素ボンベ専用タイマー「かんたんO2タイガー」
本学医学部附属病院医療技術部 加藤博史副医療技術部長が、新和工業株式会社から発売された医療用酸素ボンベ専用タイマー「かんたんO2タイガー」の開発メンバーの一人として、医療ニーズ抽出・分析を担当しました。
新型コロナウイルスなどの感染対策のためのクリーンユニット
2020年6月11日、本学医学部附属病院病理部・病理診断科 伊藤智雄教授と株式会社ソダ工業は、医療現場などさまざまな場面において、新型コロナウイルスなどの感染対策のためのクリーンユニットの共同開発について発表しました。
放射線治療用の吸収性組織スペーサ「ネスキープ」
2020年5月20日発行「中四国・関西医事新報社」に本学大学院医学研究科肝胆膵外科学分野 福本巧教授の放射線治療用の吸収性組織スペーサ「ネスキープ」について掲載されました。
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