神戸大学医学部附属病院及び関連施設での呼吸器外科臨床研修のご案内

呼吸器外科では悪性疾患(原発性肺癌・転移性肺腫瘍)、縦隔腫瘍、良性腫瘍、気胸、肺膿瘍・膿胸などの感染性疾患など幅広い分野の疾患を扱っています。
原発性肺癌に対しては、当院では患者さんの治療方針は、毎週行われる呼吸器グループのカンファレンス(呼吸器外科、呼吸器内科、放射線科、病理部)で一人一人について検討します。
また、肺はあらゆる癌腫が転移を起こす可能性の高い臓器であり。転移性肺腫瘍としてこれらの手術を他科より依頼されることもあります。
また、良性腫瘍や気胸、感染性疾患などの良性腫瘍においてもこれらに対する手術を完全鏡下を中心にした低侵襲手術で行えるよう心がけています。
初期研修では主治医チームに所属していただき、主に病棟の患者を中心にこれらの疾患の手術、術後管理に積極的に関わっていただきます。さらに、カンファレンスなどにも参加していただくことで、治療だけでなく画像所見などの術前診断、手術適応や術式の決定などの考え方を学んでいただきます。
また良性疾患の中で、自然気胸などは日常診療上遭遇することの多い疾患です。これらに対しては診断、治療法の選択・施行(胸腔ドレーンの留置など)、管理が適切に行えるよう指導していきます。
実際の手術に関しては、胸腔鏡下手術、開胸手術ともに、育成カリキュラムに基づき、指導にあたっています。具体的には、卒後1-2年目で開閉胸手技、肺部分切除術の手技を術者として経験し、卒後3-4年目で胸腔鏡下での定型的肺癌手術、縦隔腫瘍の手技を、卒後5-6年目で開胸下での手術を術者として習得していただきます。

皆さんの積極的な参加をお待ちしております。

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