CMX若手共同研究プロジェクトR6年度研究進捗発表会 特別講演
インビボ組織免疫学への誘い~免疫応答の時空間組織多様性の解明
Introduction to In Vivo Tissue Immunology: Elucidating
the Spatiotemporal Diversity of Immune Responses
石井 優 先生
大阪大学大学院医学系研究科長・医学部長,免疫細胞生物学教授

(日 時) 令和7年7月7日(月)16:40~18:20 |
(場 所) ・対面…医学部会館シスメックスホール ・Web…お申し込みの方へ別途参加URL等ご連絡差し上げます(定員80名)。 |
(お申込み方法) 令和7年6月30日(月)17時までに各分野へ通知する申込フォームでご登録ください。 |
(講演概要) 私たち「動物」にとって、その「動き」は重要です。私たちの体の中でも多種多様な細胞の動きは時空間的に精緻にコントロールされています。このようなシステムの研究には、動物から細胞・組織を取り出して行う従来の解析法では不十分です。固定・薄切した組織観察では、細胞の「形態」や「分子発現」などを解析することはできますが、細胞の「動き」を解析することはできません。細胞の動きを見るためには、「生きた細胞」を、「生きた組織」「生きた個体」の中で観察する必要があります。本講演では、私がこれまで行ってきた様々な組織における生体イメージングと、その可視化情報に基づいた組織生化学的解析の実際を紹介し、見ることによって初めて分かった様々な細胞の巧妙な動きや、生体を見ることによって初めて見つけることができた新たな細胞種について紹介します。特に、最近演者らが発見した肝臓局所における免疫抑制機構とその病態生理的意義について、その発見に至る経緯から経過まで、詳しく述べたいと思います。 |